公開セミナー 村上春樹文学に出会う#5
大井 浩一 時代の中の作家像――読者として、記者として(10月20日開催)
今年度から公開セミナー「村上春樹文学に出会う」シリーズを始めています。さまざまな形で村上文学と関わってきた方々に、村上作品との“出会い”や“絆”について語っていただき、さらに村上文学を読む面白さや文学研究の魅力を来館者と交流し合う空間を作ります。
第五回目には、ジャーナリストの大井浩一さまを招いて、「時代の中の作家像――読者として、記者として」をテーマにお話していただきます。
大井さんは1981~85年に本学政治経済学部で学び、在学中、大学生協のブックストアで平積みになっていた『羊をめぐる冒険』を手にして以来、リアルタイムで村上作品を読み続けてきました。のちに全国紙の学芸記者となり、97年刊行の『アンダーグラウンド』に関するインタビューを初めとして、作家本人に会っての取材を十回以上重ねています。
この間、日本社会はバブル経済とその崩壊、二度の大震災をはじめとする災害、政治と思想の混迷、コロナウイルス禍等々、大きな変動を経てきました。こうした時代状況とともに、読者が受け止める「村上春樹」イメージもさまざまに移り変わったといえるでしょう。
本講演では、読者として、そして記者として見つめつづけた四十年を、自ら検証することを通して、戦後(後期)の日本文学の変容を考えるための一視角をも提示していただく予定です。
講演後には、来場者の方とのQ&Aも予定しております。奮ってご参加ください。
詳細
- 開催日時:2023年10月20日(金)14:00〜15:00
- 開催場所:国際文学館(通称:村上春樹ライブラリー)2階ラボ
- 使用言語:日本語
- 参加:無料・予約不要
- 主催:早稲田大学国際文学館
ポスターのダウンロードはこちら
講演者
大井 浩一(おおい こういち)
早稲田大学政治経済学部政治学科卒。毎日新聞社で社会部などを経て、1996年より学芸部で主に文芸、論壇を担当。学芸部長も務めた。著書に『批評の熱度 体験的吉本隆明論』(勁草書房 2017年)、『大岡信 架橋する詩人』(岩波新書 2021年)、『村上春樹をめぐるメモらんだむ 2019-2021』(毎日新聞出版 2021年)など。
監修
権 慧(国際文学館)
注意事項
主催者側で記録のため撮影または録画することがあります。
体調管理、手洗い・手指消毒などの基本的な新型コロナウイルス感染症予防対策をお願いします。
マスク着用については本人の判断に委ねます。
当イベントに関するお問い合わせ
- 早稲田大学国際文学館事務局 email:wihl★list.waseda.jp(★部分を@に変更してください。)