Open Talk イラストからみる「翻案」のダイバーシティ―村上春樹「ふしぎな図書館」(17カ国版)の比較を通して―
早稲田大学国際文学館を訪れる方々に、文学を読む面白さや文学研究の魅力を感じていただくための講演会です。当日は、早稲田大学国際文学館に入館の方々は無料で参加できます。
今回は山口大学講師の山根由美恵先生による講演を行います。
村上春樹「ふしぎな図書館」(2005)は、日本[佐々木マキ]・ドイツ[Kat Menschik]・アメリカ[Chip Kidd]・イギリス[Suzanne Dean]・イタリア[Lorenzo Ceccotti]・デンマーク[Kamila Slocinska]において異なるイラストレーターが独自のイラストを付した極めて珍しいテクストである。これまで各国版のイラストを比較した研究は行われていませんが、国・民族性などの相違点などが多数見いだされ、「世界文学」研究や享受という面からも注目に値します。
本講演ではイラストの比較を通して、6人のイラストレーターが描き出した豊穣な世界を紹介いたします。対談後には、来場者の方とのQ&Aセッションも予定しております。
詳細
- 開催日時:12月3日(土)14:00-15:00
- 開催場所:早稲田大学国際文学館(通称:村上春樹ライブラリー)2階ラボ
- 言語:日本語
- 参加:どなたでも無料でご参加できます。
※当日参加の場合、人数制限のためご入館できない場合もございます。あらかじめご了承ください。予約枠(C)の事前申し込みをおすすめします。
入館予約はこちら - 主催:柳井イニシアティブ グローバル・ジャパン・ヒューマニティーズ・プロジェクト
- 協力:国際文学館
講演者
山根 由美恵
広島大学大学院文学研究科博士課程後期修了。博士(文学)。
広島大学等の非常勤講師を経て、2021年10月より山口大学教育学部講師に着任。著書に『村上春樹〈物語〉の認識システム』(若草書房・2007)、『村上春樹〈物語〉の行方―サバルタン・イグザイル・トラウマ―』(ひつじ書房・2022)がある。
ファシリテーター
権 慧
早稲田大学国際文学館助教
イベントに関する問い合わせ
- 柳井イニシアティブ事務局email:yanai★list.waseda.jp(★部分を@に変更してください。)
※新型コロナウイルス感染防止対策のため、入館時の手指消毒および検温にご協力ください。
※会場内では常時マスクをご着用ください。