【Translators Talk】海外に広がる日本文学 その2 ブラジルの場合 11月12日(水)開催
ブラジル。日系人の数が世界一多い国。福嶋伸洋さんたちの尽力で日本でもようやく読まれるようになった特異な作家クラリッセ・リスペクトルを生んだ国。そんな国で、日本文学はどのように読まれるでしょうか。2006年のシンポジウム(国際交流基金主催)「世界は村上春樹をどう読むか」でブラジルの出版関係者アンジェル・ボジャッセンさんはこう語りました。「他の国と大きく違うのは、われわれはまず日系人を第一の読者としているという事情です。日系人には自分のルーツを知りたい、祖先の文化を知りたいという欲求があり、伝統的な日本文学を求めるのです。最近になって、若いブラジル人が日本文学に興味をもつようになりました。それはよりコスモポリタン的な文学に興味をもつ層といってもよいでしょう」。
この「最近」以降に翻訳者としての活動を開始し、村田沙耶香、村上春樹、鈴木いずみといった現代作家を翻訳してきたヒタ・コールさんから見て、こうした事情はその後どのように変わったでしょうか。今回、当文学館の招聘で来日されるコールさんに、今日のブラジルでの日本文学事情を語っていただきます。また、「日葡」翻訳者として活動することの楽しさ・難しさや、女性翻訳者たちの地位向上をめざしてコールさんが設立した団体「Quem traduziu? (翻訳したのは誰?)」などについてもお話しいただきます。
【Translators Talk】海外に広がる日本文学 その2 ブラジルの場合
- 開催日時:11月12日(水)18:30-20:00
- 開 場:18:00
- 開催場所:早稲田大学国際文学館(村上春樹ライブラリー)地下1階
- 言 語:日本語
- 主 催:早稲田大学国際文学館(村上春樹ライブラリー)
- 講 演 者:ヒタ・コール
- 司 会:柴田元幸(早稲田大学特命教授、国際文学館顧問)
- 入 場:無料(事前申し込み制。申込多数の場合抽選)
- 参加募集締切:10月24日(金)23:59まで
- 応募方法:
◆一般の方
◆早稲田大学学生・教職員
※身体機能等の障がいや疾病等により、ご参加に際して配慮をご希望の方は、可能な限りお早めにご希望の内容をお知らせください。ご相談のうえ、できる限りの対応を検討させていただきます。
講演者
ヒタ・コール
1984年ブラジル・サンパウロ生まれ。現在、日葡翻訳者として活動中。サンパウロ大学卒業、東京大学大学院修士課程修了(比較文学・比較文化)。村田沙耶香、小川洋子、村上春樹、有川浩、津島佑子らの作品など多数の日本文学作品をポルトガル語に翻訳。村上春樹の作品『風の歌を聴け・1973年のピンボール』(Alfaguara、2016年)の翻訳が2017年のJabuti賞翻訳部門を受賞した。
司会
柴田元幸
米文学者、早稲田大学特命教授、国際文学館顧問、翻訳家。ポール・オースター、スティーヴン・ミルハウザー、レベッカ・ブラウン、スチュアート・ダイベックなどアメリカ現代作家を中心に翻訳多数。文芸誌『MONKEY』日本語版責任編集、英語版編集。
留意事項
- お申し込みは1名様ずつとなります。当選した方(ご来場いただける方)には、10月28日までに、応募の際に登録されたメール宛にご連絡いたします。”waseda.jp”からのメールを受け取れるようにしておいてください。当選しなかった方には、結果通知はいたしません。
- 当選者の振り替えや招待状の転売・譲渡は禁止とさせていただきます。
- 当日は、当選通知のメール・氏名の確認をもって本人確認を行います。
- 当選された方で、やむを得ずご欠席なさる場合は、当選メールに記載のフォームよりキャンセルのご連絡をお願いいたします。ご連絡がないままご欠席となった場合、今後の当館のイベント抽選で優先順位を下げるなどの対応をとらせていただく場合がございますので、あらかじめご了承ください。他のご参加者への影響や、円滑な運営のためにも、皆さまのご理解とご協力をお願いいたします。
- イベントの様子を撮影、録画することはご遠慮ください。
- 開催者側で撮影または録画することがあり、収録した画像または動画を後日、国際文学館または開催に協力をした第三者のウェブサイトを通じて公開する場合があります。予めご了承ください。
この件に関するお問い合わせ
早稲田大学国際文学館事務局 email:wihl-koubo★list.waseda.jp(★部分を@に変更してください。)