村上春樹作品の舞台として多く描かれ、村上さん本人も「僕にとってとくべつな場所」と語る図書館。本、とくに物語を読むときには、ここではない別の世界に入り込み、読み終えるとまた戻ってきたような、あるいはその道行きを経て自分が少し変わったような気がすることがありませんか?
図書館は、現実社会におけるいわば“異界への窓口”として、ときに過酷な状況から利用者を「まもる」シェルターのような役割を果たすことがあります。と同時に、蔵書やレファレンス、イベントなどを介して利用者のアイデアソースとなり、生活や思考を「ひらく」効用もあるのではないでしょうか。
村上さんの作品で描かれる図書館の重要性をみるとともに、日常はもちろん、過酷な状況下でもなお、図書館が必要とされることについて考えてみたいと思います。
- 会期: 2025年9月11日(木)~10月28日(火)
- 開催場所:早稲田大学国際文学館 1階ギャラリーラウンジ奥・著作年譜前
この件に関するお問い合わせ
早稲田大学国際文学館事務局 email:wihl-info★list.waseda.jp(★部分を@に変更してください。)