【Translators Talk】海外に広がる日本文学 インドネシア・イタリアの場合 10月21日(火)開催
村上春樹さんの作品が世界的に読まれるようになったことが大きなきっかけとなって、今日、数多くの日本文学がいくつもの言語に訳され、世界各地で読まれるようになっています。今年に入り、当文学館助手の米田雅早さんによる、川上弘美『大きな鳥にさらわれないよう』の英訳Under the Eye of the Big Birdが国際ブッカー賞にノミネートされるといった快挙もありました。
もちろん翻訳のされ方は、各国それぞれ事情は異なります。2006年に国際交流基金の主催で行なわれたシンポジウム「世界は村上春樹をどう読むか」では、さまざまな国・言語の翻訳者たちが語りあうなかで、それぞれの「村上事情」が浮き彫りになりました。
今回は、インドネシアで日本文学の翻訳・出版に携わっている、当文学館の招聘で来日されたアンドリー・セティアワンさんと、イタリアのトリノ大学で日本文学を教え、翻訳にも携わり、村田紗耶香とディストピア小説の研究のため来日されたスペッキオ・アンナさんに登壇いただき、インドネシア、イタリアで日本文学がどのように再創造されているかを伺います。
【Translators Talk】海外に広がる日本文学 インドネシア・イタリアの場合
- 開催日時:10月21日(火)18:30-20:00
- 開 場:18:00
- 開催場所:早稲田大学国際文学館(村上春樹ライブラリー)地下1階
- 言 語:日本語
- 主 催:早稲田大学国際文学館(村上春樹ライブラリー)
- 講 演 者:アンドリー・セティアワン、スペッキオ・アンナ
- 司 会:柴田元幸(早稲田大学特命教授、国際文学館顧問)
- 入 場:無料(事前申し込み制。申込多数の場合抽選)
- 参加募集締切:10月2日(木)23:59まで
- 応募方法:
◆一般の方
◆早稲田大学学生・教職員
※身体機能等の障がいや疾病等により、ご参加に際して配慮をご希望の方は、可能な限りお早めにご希望の内容をお知らせください。ご相談のうえ、できる限りの対応を検討させていただきます。
講演者
アンドリー・セティアワン
インドネシアの出版社「Penerbit Haru」の編集長であり、翻訳者。日本のエンターテインメント作品を中心に、企画から翻訳まで携わり、インドネシアの読者へ数多くの作品を紹介してきた。さらに、設立した「Penerbit Mai」では、若手翻訳者が学び、ポートフォリオを築くための場を提供することを目指して活動している。2025年には、翻訳者グループ「Rantai Kata」の仲間と共に、国際交流基金(JF)と連携し、日・イン翻訳ブートキャンプを企画・運営した。これまでに湊かなえ、秋吉理香子、市川拓司、新海誠、柏葉幸子、森博嗣といった作家の作品を翻訳。さらに、市川沙央、吉本ばなな、太宰治、宮沢賢治、壷井栄、田村俊子などの作品編集にも携わっている。
スペッキオ・アンナ
イタリア・トリノ大学准教授(日本語・日本文学担当)。研究分野は現代女性文学における女性像・フェミニズム・ディストピア/ユートピア。2024年に『現代女性作家読本㉑ 村田沙耶香』(鼎書房)の編集を担当。2025年には、イタリアにおける『美少女戦士セーラームーン』30周年を記念して『Nel nome della luna. Origini, Rivoluzioni ed eredità di Sailor Moon(月に代わって:セーラームーンの起源・革命・遺産)』(Società editrice La Torre)の編集を担当。日本文学のイタリア語翻訳としては、桜庭一樹、今村夏子、林真理子、松浦理英子、鹿島田真希、岩城けい、小野美由紀、八木詠美、李琴峰、村田沙耶香などの作品を手がけている。
司会
柴田元幸
米文学者、早稲田大学特命教授、国際文学館顧問、翻訳家。ポール・オースター、スティーヴン・ミルハウザー、レベッカ・ブラウン、スチュアート・ダイベックなどアメリカ現代作家を中心に翻訳多数。文芸誌『MONKEY』日本語版責任編集、英語版編集。
留意事項
- お申し込みは1名様ずつとなります。当選した方(ご来場いただける方)には、10月8日までに、応募の際に登録されたメール宛にご連絡いたします。”waseda.jp”からのメールを受け取れるようにしておいてください。当選しなかった方には、結果通知はいたしません。
- 当選者の振り替えや招待状の転売・譲渡は禁止とさせていただきます。
- 当日は、当選通知のメール・氏名の確認をもって本人確認を行います。
- 当選された方で、やむを得ずご欠席なさる場合は、当選メールに記載のフォームよりキャンセルのご連絡をお願いいたします。ご連絡がないままご欠席となった場合、今後の当館のイベント抽選で優先順位を下げるなどの対応をとらせていただく場合がございますので、あらかじめご了承ください。他のご参加者への影響や、円滑な運営のためにも、皆さまのご理解とご協力をお願いいたします。
- イベントの様子を撮影、録画することはご遠慮ください。
- 開催者側で撮影または録画することがあり、収録した画像または動画を後日、国際文学館または開催に協力をした第三者のウェブサイトを通じて公開する場合があります。予めご了承ください。
この件に関するお問い合わせ
早稲田大学国際文学館事務局 email:wihl-koubo★list.waseda.jp(★部分を@に変更してください。)