基本情報
- 会期
2024年11月14日(木)~ 2025年1月28日(火) - 時間
10:00~17:00 - 休館日
詳細はこちら - 会場
會津八一記念博物館 2階 グランド ギャラリー - 入館料
無料 - 作品リスト
- 図録「SATSUMAとIMARI-世界を魅了した日本産陶磁器-」販売中
- 展示風景
- ギャラリートーク
2024年12月21日(土)13:00~
事前申し込み不要、どなたでもご参加頂けます。 - 特別講演会
2025年1月25日(土)14:00~
事前申し込み不要、どなたでもご参加頂けます。
概要
日本の陶磁器生産に革命が起きたのは17世紀のことでした。きっかけは、豊臣秀吉による朝鮮出兵。このとき、多くの朝鮮人陶工が日本に連れ帰られ、彼らの存在が日本の陶磁器生産の技術にめざましい革新をもたらしたのです。こうして飛躍を遂げた日本産陶磁器のうち、いくつかの種類の陶磁器が、世界や日本の情勢変化の機をとらえて海外に大量に輸出されました。その代表例といえるのが、薩摩焼と伊万里焼です。本企画展では、機をとらえて世界にはばたき、多くの人々を魅了した薩摩焼と伊万里焼を比較する展示を行います。
本企画展は3章構成になっています。まず、第1章では、安土桃山時代から江戸時代初期の陶磁器、朝鮮王朝や明朝の陶磁器を展示して、日本産陶磁器が世界に羽ばたくようになる前段階の状況を概観します。その後、第2章では、明清交替を機に多く輸出されるようになった伊万里焼に焦点を当てます。第3章では、薩摩焼の歴史をたどり、近代化の流れで世界に輸出されるようになっていく過程をたどります。なお、第3章の後半では、本学OBでもある十四代および十五代沈壽官の美しい作品も展示します。薩摩焼が現代へと受け継がれていく様子をぜひご覧ください。
さらに、弊館が所蔵する数々の美しい陶磁器作品はもちろんのこと、窯跡遺跡から出土した資料などの普段なかなか見ることのできない貴重な考古遺物も展示します。こうした資料には、当時の陶工たちの工房内での仕事ぶりがありありと残されており、陶磁器を効率よく焼き、大量生産を可能にさせた工夫の痕跡を見て取ることができます。そのほか、鹿児島城出土資料や江戸遺跡出土資料も出品します。
江戸時代から明治時代にかけて世界を夢中にさせた日本産陶磁器の魅力を、心ゆくまでご堪能ください。
展示作品(一部紹介)

色絵花鳥図蓋付大壺

色絵紋章文大皿

色絵花瓶

薩摩象耳鳳凰文大花瓶