Waseda University Junior High School早稲田大学 高等学院 中学部

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オーストラリア研修に参加して

オーストラリア研修は毎年7月から8月にかけて2年生と3年生の希望者が2週間の日程でオーストラリアのシドニー近郊のマンリーという街に滞在する研修です。その間、姉妹校でもある現地のセントポールカトリックカレッジという学校に通い、ホームステイをしながら生活します。これは、とても貴重な経験で二度と体験できないものだと考えています。ここではこのオーストラリア研修でどのような英語体験をしたかについて紹介します。

このオーストラリア研修では、必ず英語を話したり聞いたりしなければなりません。例えば、現地の人たちといろいろ話をするときはもちろん英語を聞き取れなければ話になりません。さらに、現地の飲食店や、売店で注文するときは、どれが何個欲しいか英語できちんと伝えられなければなりません。そして家に帰ってもそこはホームステイ先なので日本語を話せる人は一切いません。他にも英語で授業を受ける時も今まで練習してきた速さとは大違いの本場の速さの英語を理解しなければいけません。また、日本人に興味津々な現地の生徒に話しかけられたりしたときも、がんばって日本がどんなところなのかを英語で説明しなければなりません。つまり、このオーストラリア研修の2週間では英語しかない世界で生活をしなければならないということです。そしてこれほどまでに英語を使っていると、英語のリスニング能力や、自分の知らない単語、英語がネイティブのようにすらすらでてくる力、さらには教科書には載っていない、学校では教えてくれないようなスラングのようなものまで、ありとあらゆる英語の知識や能力が向上します。これを中学生のうちに学んでおけるというのは、とても素晴らしい経験ではないかと思います。この英語体験は今後の英語の学習の動機付けになるだけではなく、例えば留学をするか迷ったときに留学を決意する後押しになるなど、私の人生において、いろいろなことに役立つと思います。この体験は一生の宝物になったと私は思います。 (3年 澤田)

 

オーストラリア研修での文化交流について紹介します。私たちは、姉妹校のセントポール校で日本語を学んでいる生徒といっしょに日本語の授業に参加し、そこで日本について、3点紹介しました。

1つ目は、日本の文化について紹介しました。コマや節分、茶道、かるたなどです。コマは、日本人の僕たちでも上手く回せていませんでしたが、興味を持ってくれました。節分はオーストラリアの生徒も鬼に向かって一生懸命、豆を投げていました。茶道については、現地の生徒は和菓子が苦手なため、お茶菓子ではなくマシュマロで紹介するなど工夫しました。一番生徒たちの興味を引いたのはかるたのようでした。かるたは、自分たちでローマ字を記載したものを特別に作って持参しました。イラストの札には日本文化がわかるように日本に特化したイラストを描きました。このように作成したことで、とても興味をもってもらうことができました。そのかるたは、今後の日本語授業で使用したい、との希望を受けたので現地に寄付してきました。どの文化紹介も喜んでもらえたようで、時間をかけて準備した甲斐がありました。

2つ目は日本のお菓子について紹介しました。紹介したのはハッピーターン、じゃがりこ、ようかんなどです。ようかんは不評でした。甘いあずきと食感が口に合わないようでした。柿の種は、日本の有名なお菓子で、老若男女が食べ、またお酒のおつまみとしても好まれているため、紹介しました。日本ではバリエーション豊かな味が開発されているので、わさび味も紹介をしました。わさびは知っていたようで、ノーマル味よりわさび味の方が人気で、鼻をつまみながら食べていました。オーストラリアには甘いお菓子が多くあるので、柿の種のような辛いお菓子や酸っぱいお菓子は珍しいようで盛り上がりました。オーストラリアのお菓子に比べて日本のお菓子には様々な味があり、楽しめるので、そこは日本の良さではないかと再認識しました。

3つ目は、その他の文化として、野球とアニメと折り紙について紹介をしました。私は野球部に所属しているので野球の紹介をしました。オーストラリアといえば、クリケットが有名で、野球は知られていないと予想していましたが、実際はとてもよく知っていて、説明をうなずきながら聞き、クイズにも全員が正解していました。折り紙については、皆で紙飛行機を折って、教室の外で飛ばし合いました。折り方を工夫して、飛行距離を競っている人もいて、楽しく交流しました。野球の発表資料を、時間をかけて作りましたが、結果的には折り紙の方が盛り上がってしまい、少し残念でした。

日本の文化を紹介するだけでなく、オーストラリアの文化についても学びました。とくに印象に残っているのは、スポーツと食べ物とアボリジニについてです。スポーツはハンドボールを現地の生徒と一緒にやりました。ハンドボールは、地面にボールをバウンドさせて競う競技で、テニスに似ている競技でした。ルールは日本で行われているハンドボールと全く違っていました。これからもあまり目にする機会がないのではないかと思いました。食べ物で印象に残っているのはソーセージシズルです。これは、食パンにソーセージをはさんで食べるというもので、外でバーベキューをやるときは、必ず出てきました。僕は日本ではパンやホットドックはあまり食べないので、おいしく感じました。日本に帰ってきてから食べていないので、少し恋しくなりました。最後に、アボリジニのツアーに参加してアボリジニについて学びました。アボリジニのガイドの方が地面に昔アボリジニが描いた絵について説明してくれました。アボリジニは文字をもたないので、地面に絵を描いていろいろなことを残していったそうです。描かれた魚の口の方向に魚がよくとれる場所があるということを示している絵などを見ました。とても興味深い歴史でした。アボリジニの人々は今では私たちと同じような生活をしていますが、そのような歴史をとても大切にしているように感じました。

海外研修というと語学をイメージすると思いますが、文化交流というもう一つの目的があって、自分にとってオーストラリアの文化を学び、日本の文化を改めて認識するよい機会になったと思います。 (3年 滝)

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