2年生は10月6日から3日間、長野宿泊研修でとても貴重な体験をしてきました。そして「研修」を超えたすばらしい学びを得られたと思っています。
1年次の奈良宿泊研修とは3日間の過ごし方は全く違い、昨年は当然“ワクワク”を感じつつも、実感がしっかりとつかめないまま臨む人も少なくなかったと思います。それが今年は3日間を終えると皆「本当に楽しかった」と笑っていたのです。
「ホームステイを楽しみながら自然の中で生きた知識を学ぶ。」これが研修中の私達の大きな目標でした。普段の生活では体験できない民泊は新鮮な知識を吸収できる最高の時間でした。民泊先の方々は私達の学びのために様々な体験を企画・工夫してくださり、さらに私たちが事前に調べたことを凌駕する知恵と体験を提供してくださいました。民泊先の方にたずねて返ってくる答えは「さすがは“生きた知識”」「へぇー」と思わされるものばかりでした。
もちろんホンモノの自然を“感じる”ことも学びにつながったと考えます。私の民泊先では静けさの中にも犀川のせせらぎが印象的でした。土の香りもなにか新鮮なものを感じさせてくれました。涼しく、どこをみても何かしらの作物が育っていました。
さらには長野の方々の優しさにも触れることができたことに喜びを覚えています。いたるところでリンゴやその他の食材・ジュース等を出してくださったり、「これもやってみる?」等と進んで私達を学ばせてくださったり、挨拶をかけてくださったり、何より私たちを受け入れてくださったことには感謝してもしきれない思いです。
2日目に全体活動として行ったトレッキングと稲の収穫体験では日差しが私達を照りつけたこともあり、汗水たらして自分の手で作業を行うことで、民泊での体験と同様に、農業そして里山を体感できました。農家の方々は一生懸命私達に教えてくださいました。刈り方(引くとき力をいれる)、結び方、かけ方…。田んぼの泥に埋もれないように、刈り取られた稲の残った茎を皆で必死に長靴で踏みながら体験を楽しみました。
自然、長野、そして民泊先の皆さん、ありがとうございました。学んだことを活かす方法を必ず自分達で見いだし、今後の糧にしていきます。
(2年)薄井 耕介