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高等研究所 ホームカミングデー(2023年12月9日開催)
Thu 15 Feb 24
Thu 15 Feb 24
去る12月9日に、早稲田大学高等研究所初となるホームカミングデーを開催しました。
ホームカミングデーでは、現在高等研究所に所属する研究者(所員)がポスター発表を行いました。当ページではイベントレポートと、当日発表したポスターを抜粋して掲載いたします。
イベントレポート
2023年12月9日、高等研究所では初となるホームカミングデーが開催されました。高等研究所の所員(現所属研究者)と所友(旧所員)の学術的ネットワークの構築を目的として、当イベントでは所員によるポスターセッションと、所友からキャリアに関するアドバイスや見識を得る場を設けました。高等研究所には現在、学界・政府機関・民間企業などで活躍する約200人の所友がおり、その経験や知識を直接学ぶことは、キャリアの初期段階にある現在の所員にとってかけがえのない価値があります。
ホームカミングデーは、所員幹事を務める藤田 智弘講師(自然科学)、モリス ジェームズ ハリー講師(人文科学)、ファーヒ ロバート講師(社会科学)による企画・主導のもと、イベント委員会と高等研究所事務所のスタッフの協力を得て開催されました。現所員は自身の研究プロジェクトを紹介するポスターを展示し、所友の4名は短い講演に引き続いて高等研究所の後のキャリアについて質疑応答を行いました。所友と所員の相互理解やネットワーク構築というイベントの趣旨に合ったカジュアルで和やかな雰囲気のもと、参加者は講演の合間にコーヒーとドーナツを楽しみながら、ポスターを鑑賞し、相互交流を深めました。
当日は早稲田大学国際会議場にて、高等研究所の所員幹事の短い挨拶に続き、午後には所友4名による2つのキャリア・トークが行われました。最初のセッションでは、加藤 真也先生(ナノファイバー・クアンタム・テクノロジーズ、プリンシパル・リサーチ・サイエンティスト)と、ホフマン レト先生(カーティン大学、准教授)が自身のキャリアについて語り、2つ目のセッションでは、西永 慈郎先生(産業技術総合研究所、主任研究員)と渡辺 耕平先生(ラザード・アセット・マネジメント、シニア・データ・サイエンティスト)が講演を行いました。講演者は自身の経験を踏まえて研究キャリアの道について幅広く概説し、それぞれの講演後には活発な質疑応答が行われました。
最後に、相馬 拓也先生(京都大学白眉センター、准教授)が高等研究所時代の思い出を語り、研究所OB・OGを巻き込んだイベントが今後も続くことを願っているとコメントし、午後のセッションは幕を閉じました。引き続き大学近くのレストランでビュッフェ形式のアフターパーティーが催され、元所長の宮島 英昭教授(早稲田大学、財務担当常任理事)の乾杯挨拶で幕を開け、参加者は歓談を楽しみ、絆を深めました。最後には所 千晴副所長の音頭で「関東一本締め」が行われ、閉会となりました。
ホームカミングデーは、17年にわたる高等研究所の歴史を通して、現役所員の探求する研究テーマやアプローチの多様性、そして所友によって追求されてきたキャリアの多様性を改めて実感するイベントとなりました。対面でイベントを開催できなかった数年間のコロナ禍を経て、このような現・旧所員が一堂に会するネットワーキングや交流の機会の重要性は増しています。今後もホームカミングデーやその他のイベントを積極的に開催し、海外を含むさらに多くの関係者が、成長し続ける高等研究所の研究者コミュニティにより深く関わることができるような方法を模索していきたいと思います。
文:ファーヒ ロバート(高等研究所 講師)
ポスター
以下よりPDFファイルもご覧いただけます。
ジャンネッティ ニコロ
大川 博督
武藤 慶
角井 康貢
コング ギャリー
居 乂義
藤田 智弘
モリス ジェームズ ハリー
桑原 夏子
ファーヒ ロバート アンドリュー
山田 悠介
西田 奈央
ホン シャオミン
カライスル アントニア
及川 雅斗
劉 凌
大湊 友也
嶋川 里澄