【ウクライナボランティアレポート】
第2弾「『日本からウクライナへ防寒着を届けよう!』早稲田大学で冬服回収を実施しました」
WAVOC学生スタッフ 4 年 内田雅子
2月に始まったロシアのウクライナへの侵攻は、今月で開始から10ヶ月が経ちました。ウクライナ本土では、緊張状態が続く中、冬を迎えるなど、状況は厳しさを増しています。また、1500万人以上*が、安全を求めて国境を越えて国外へ避難しています。
※2022年11月現在。国連UNHCR協会による。
その様なウクライナの人々へ人道支援をしたいという思いで、ボランティアをしている早大生がいます。この「ウクライナボランティアレポート」では、早大生とウクライナに関するボランティアをテーマに、数回にわたって記事をお届けします。ぜひ最終回までご覧ください!!
第2弾では、「『日本からウクライナへ防寒着を届けよう!』早稲田大学で冬服回収を実施しました」についてレポートをお届けします!
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- ライター:早稲田大学 社会科学部4年 内田雅子
私の所属する学生団体Student Chaity for Ukuraineでは、全国の大学生が小中大学にて冬服を集め、現地のNPOを通じて、ウクライナの人々に届ける活動をしています。
今回、早稲田大学でも、早稲田大学ボランティアセンターWAVOC様をはじめ、異文化交流センターICC様、社会科学部様に、回収箱設置や広報などにご協力いただき、冬服回収を実施しました。
加えて、東京ワセダロータリークラブ様から、輸送費に充てるための多額のご寄付を頂戴致しました。
冬服を寄付してくださった沢山の方々、早稲田大学職員の方々、ワセダロータリークラブの方々、手伝ってくれた方々、ご協力くださり、誠にありがとうございます。
この場を借りて、全ての関係者様に深く御礼申し上げます。
※現在は冬服の回収は終了しました。
きっかけ
私は10月にウクライナ近隣諸国で避難民支援を行うボランティアに参加しました(詳細はぜひ第1弾 をご覧ください)。この活動に参加した有志メンバーで、日本に帰国後も何かできることは無いかと考え、Student Chaity for Ukuraineを立ち上げ、日本全国の小中大学から冬服を集めて送る支援を行うことにしました。
早稲田大学拠点での回収から発送までの様子
①回収
早稲田大学内に3か所に回収箱を設置しました。どれくらい集まるのかドキドキしながら準備しましたが、開始後は予想を大幅に上回るペースで集まりました。
200枚を超えた辺りから、保管スペースが無くなってしまったため、急きょ回収期限を短縮しました。集めた冬服は、駒場にある拠点に運び、他の学校や、個人寄付の冬服と合流しました。
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②仕分け
まずは冬服を分類します。「男・子供用・ジャケット」など、性別・大人/子供・種類で分けていきます。なるべく多くの服を送るため、ダウンなどかさばるものは圧縮袋に入れます。
最後に、種類と枚数をカウントして段ボール箱に詰め、ラベルを張って完成です。
③発送
ポーランドまで空輸し、そこから陸路でウクライナへ届けられます。到着後は現地のNPOを通じて、ウクライナの民間人の手元に渡ります。
感想
早稲田大学では200枚もの冬服寄付をいただきました。これほど反響があるとは思っておらず、注目度の高さに驚きました。多くの人が支援していることがウクライナの方にも伝われば良いなと思いました。
活動自体は、「国際協力」の言葉とは裏腹に、何百枚もの服を運んだり分類したり、箱詰めしたり、輸送費の寄付をお願いしたりと、非常に地道なものです。そんな時には現地の寒さと、ウクライナの方のことを思い出しながら活動していました。
寒さについては、私が10月にウクライナ避難民支援ボランティアで訪れた隣国のポーランドでさえ、夜には気温2度になっており、野外での活動は凍えながら行っていました。暖房無しで氷点下の気温に耐えることがどれくらい厳しいものかは、容易に想像できました。
そして現地のことです。ウクライナの人からの暖かい言葉を思い出し、少しでも恩返したいと思っていました。また、洋服の分類は時間がかかりますが、現地のボランティアさんがどれ程頑張っているかを見たことで、このひと手間が、現地ボランティアが効率的に動けることにつながるんだ、と思って頑張りました。
※学生団体Student Chaity for Ukuraineについて
日本各地の学生が、ウクライナの人々を日本から支援するため、設立した団体です。メンバーの多くは、日本財団ボランティアセンターのプログラム「The Volunteer Program for Ukraine」に参加した学生です。今では、ウクライナからの留学生や活動に共感した大学生も活動に参加しています。現在、冬服回収は終了しました。
HP:https://studentcharityforukraine.wordpress.com/project-introduction/
Instagram:https://www.instagram.com/studentcharityforukraine/
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第2弾は以上になります。最後までお読みいただき、ありがとうございました。