平山郁夫記念ボランティアセンター(WAVOC)設立 20 周年記念イベント
「いま、つながる/つながりなおす」参加レポート
文化構想学部2年 池田日陽(WAVOC学生リーダー)
今年度、WAVOCは設立20周年を迎えました。
12月3日(土)に20周年イベント「いま、つながる/つながりなおす」を開催致しました。
イベントの様子をお伝えします。

開会の様子
<第1部>
- オープニングプレゼン
思惟の森の会OBの藤田太郎さんより、学生時代のボランティア活動についてお話いただきました。藤田さんが大学生だった頃に関わっていた、現地の中学生が今はもう大人になり、思惟の森の会の現役メンバーを釣りに連れていってくれるなど良くしてくれているというお話があり、本イベントのテーマであるボランティアを通じた人との「つながり」を感じることができました。 - ゲストメッセージ(山口博之氏:WAVOC創設期事務長)
WAVOCと平山郁夫先生との関わりや設立当初のイベント等についてお話いただきました。平山先生は被ばく経験があり、平和への思いが強い方で、平和への祈りを込めて描かれた絵画を早稲田大学に寄贈してくださいました。その際に平山先生と当時の奥島総長が対談し、「ボランティア活動を通して、世界平和に貢献する」という思いから、2002年に「早稲田大学平山郁夫記念ボランティアセンター(WAVOC)」が誕生したことが分かりました。 - WAVOCの「いま」を伝える
設立から20年が経った今、学生のWAVOCでの学びや活動についての紹介がありました。WAVOCの授業を受けた学生やスタディツアーに参加された学生からのメッセージを交えながら紹介していただき、「学術の知」と「現場体験の知」を往還しながら学んでいることが分かりました。 - 届けたい私たちの魅力
「ボランティアサークル活動の軌跡」
6つのボランティアサークルの活動の軌跡を、動画やプレゼンで知ることができました。コロナ禍で思うような活動ができない時期もあったものの、そのような状況下でも、できることに必死に取り組んできた姿に勇気をもらいました。
<第2部>
- WAVOC教員からのメッセージ
「私たちが学生ボランティアに期待する理由」
研究テーマもバックグラウンドも様々なWAVOCの先生方から、学生に向けてのメッセージをいただきました。先生方の今までのご経験と、ボランティアに対する思いについてお話いただきました。5人の先生方から、「現場へ行くこと」「他者と関わること」「体験を言語化すること」「『正解のない課題』を考え続けること」「生き方を紡ぎ出すこと」というメッセージをいただきました。 - 学生ボランティアの葛藤と成長を描く創作劇
「なぜぼくたちはボランティアをするのか」
教育支援ボランティアを行ってきた学生が、自らの経験をもとに脚本を作成し、劇を発表しました。6月から約半年に渡って準備をしたとのことで、心のこもった劇に感動しました。真剣に取り組んできたからこそ、葛藤も多くあったのだと感じました。

劇の様子
- 次の10年への希望をこめて…
卒業生ライブ「手紙」
DVほっとプロジェクトで活動されてきた卒業生の尾上富美さんが、「手紙」を歌ってくださいました。活動の中で出会った高校生(当時)に関するエピソードも紹介していただきました。福島の原発事故で被ばくし、被ばくされた方を救うため看護師になりたいと言っていた女の子が、看護師になるという夢を叶え、今は母として育児をしているというお話が心に残っています。 - 30周年に向けた決意表明(松居辰則先生:WAVOC所長)
情報技術が発達し、変化の大きい時代である今、「人間にしかできないこと」をもう一度考え直す時期に来ています。異なるものの良さを認め、足りないところを補い合いながらつくっていくことは「人間にしかできない」ことであるというお話があり、ボランティアはまさにその実践であると感じました。
【会場の様子】

20 周年記念のバルーンと早稲田ベア

ロビーではパネル展示も行いました
今回の20周年イベントを通じて、ボランティア活動をされてきた卒業生の方、ボランティアに励む大学生、その他関わってくださったたくさんの方と「つながる」、「つながりなおす」ことができました。WAVOCでは、これからも「つながり」を大切に、ボランティアに関する様々な活動を行って参ります。今後ともWAVOCをよろしくお願いいたします!
イベントのダイジェスト動画はこちら↓