The Hirayama Ikuo Volunteer Center (WAVOC) 早稲田大学 平山郁夫記念ボランティアセンター(WAVOC)

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【ウクライナボランティアレポート】第1弾「早大生が見た、ウクライナ近隣諸国で見た避難民ボランティアの現場」

【ウクライナボランティアレポート】
第1弾「早大生が見た、ウクライナ近隣諸国で見た避難民ボランティアの現場」

学生スタッフ 4年 内田雅子

2月に始まったロシアのウクライナへの侵攻は、今月で開始から10ヶ月が経ちました。ウクライナ本土では、緊張状態が続く中、冬を迎えるなど、状況は厳しさを増しています。また、1500万人以上*が、安全を求めて国境を越えて国外へ避難しています。
※2022年11月現在。国連UNHCR協会による。

その様なウクライナの人々へ人道支援をしたいという思いで、ボランティアをしている早大生がいます。この「ウクライナボランティアレポート」では、早大生とウクライナに関するボランティアをテーマに、数回にわたって記事をお届けします。早大生が現場で見たもの、感じたこと、今後への決意など、をお伝えしていきます。また、大学で受け入れているウクライナの留学生の方についても、取り上げる予定です。ぜひ最終回までご覧ください!!

第1弾では、まずはウクライナ近隣国でのボランティアの「現場」と、活動内容をありのままにお伝えします。

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  • ライター:早稲田大学 社会科学部4年 内田雅子
    WAVOCと協力協定を結んでいる日本財団ボランティアセンター(https://vokatsu.jp/)の学生ボランティア派遣事業「The Volunteer Program for Ukraine」のグループ7に参加させて頂き、2022年10月に2週間、ポーランドとオーストリアにて活動しました。
  • 活動内容と現場の様子
    計3か所で活動をしました。①ポーランド・プシェミシル駅、②ポーランド・メディカ、③オーストリア・ウィーンにある避難民一時滞在施設になります。

画像1:地図

➀プシェミシル駅(ポーランド)

ウクライナからポーランド方面に向かう多くの避難民(本記事では、侵攻によってウクライナから避難する方々を「避難民」と呼ぶことにします)の方が利用される駅です。ウクライナ国境から10kmほどの距離に位置し、ウクライナに向かう方も戻る方もおり、駅には多くの人がいらっしゃいました。

画像2:プシェミシル駅の外観

避難に際して、人々は非常に大きな荷物(スーツケース)をもっていますが、駅にはエスカレーターが無いため、階段で荷物を運ぶ手伝いや駅の案内をしました。今回私たちをサポートして下さった現地のNGOの方が「家をまるまる詰め込んできている」と教えて下さいましたが、その言葉通りでした。非常に重いため、スーツケースの車輪が既に壊れてしまっていることも多々ありました。

画像3:荷物運び

画像4:案内

夜には駅のパスポートチェックで並ぶ方への飲み物の提供を行いました。ウクライナでは国民総動員令により、18歳から60歳の男性の出国制限がされていたため、避難民の方はご高齢の方や女性・子供が多かったです。

プシェミシル駅での活動に限らず言えることですが、現地でのボランティアの活動は非常に流動的でした。「誰が何をやる」と決まっている訳でも、指示されることもありません。現地の先輩ボランティアさんと協力しながら、その時その時で自分でやるべきことを見つけていきました。

画像5:プシェミシル駅の内観

➁メディカ(ポーランド)

メディカはウクライナとポーランドの国境になります。バスや車での移動はこちらのルートを通ります。朝晩問わず、ウクライナからポーランド方面に向かうバスがやってきます。私たちは、国境付近の仮設キッチンにて夜の9時から朝の9時まで、お茶やコーヒー、スープ、パンなどを提供する活動をしました。10月中旬頃でしたが、深夜には気温2度になり、かなり冷え込んでいたため、暖かい飲み物は好評でした。

画像6:メディカキッチン

画像7:バス

この様なバスがポーランド方面に向かって、国境を越えていきます。行き先はドイツなど、長距離です。
運転手さんも2人態勢です。バスにも国旗と「Слава Україні!」(=ウクライナに栄光を!)の文字が!

③避難民の一時滞在施設(オーストリア・ウィーン)

町の体育館のようなところを、臨時で改修して、施設として使っています。施設には、食事スペース、
キッズスペース、小さな運動スペース、寄付の衣服やおもちゃの場所、簡易ベッドで休めるスペース、
(少ないですが)シャワー、ペットスペース等があります。

画像8:アライバルセンターの内観

私たちは、食事の準備、提供、片付け、清掃や、子供たちと遊んだりしました。他のボランティアさんも多くいらっしゃり、オーストリアやウクライナの方のみならず、中国やイラクなど、世界中から来ていました。

画像9:パン

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第1弾は以上になります。最後までご覧いただき、ありがとうございました!

次回第2弾では、活動にて感じたことをメインにお伝えします!

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