【学生リーダーレポート】『災害の多様性を考える~話して聞いて気づく~』
学生リーダー 鈴木渉悟
WAVOCでは、2021年12月20日に「災害の多様性を考える~話して聞いて気づく~」を開催しました。
実際のイベントの様子や企画者としての感想をお伝えします。
開催にあたり、ボランティアセンターの佐々木俊介先生にご協力いただきました。
当日は新型コロナウイルス対策を行ったうえで、対面で開催しました。
【佐々木先生の講演について】
災害の多様性について話すという漠然としたテーマであったため、講演によって一定のイメージが持てたことが良かったです。具体的には、自然災害が社会にインパクトを与える場合の説明から、そのインパクトが地域や災害の種別によってどのように異なるのかを知ることができました。イベントの全体像をつかむうえでも大変意義のある講義でした。
【知見の共有について】
それぞれの災害に関する内容を話したり聞いたりする機会は日常にはないので、とてもいい機会でした。参加者からも、知見の共有が充実していて個人的にも取り組んでいきたいとの声がありました。また、質問時間によってもさらに内容が深まりました。話してみることで分かる自分と災害の関係性があり、話す人自身にもいい発見があったと思います。
一方、参加者の話す災害が東日本大震災に偏ってしまい、テーマの調整も必要でした。確かに地域ごとに感じ方が違うことは実感できたのですが、体験が似通ってしまいました。今後の改善点として、検討していきたいと思います。

【討論:私たちにできることについて】
今回のイベントを次につなげる締めくくりとして、必要な時間でした。災害の多様性を自分事として捉え、今回の学びを次にどう生かすかを考えられたのが有意義でした。また、何ができるかと同時にできないことが何なのか、の認識も持つべきであると感じました。
一方、話すテーマが漠然としていたとの指摘もありました。確かに、私たちにできることというテーマだけを決めており、知見の共有との連続性についてももう少し検討すべきであったと思います。
【感想】
難しいテーマでもあり開催にあたっての心配事もありましたが、参加できて良かったです。参加者の声から、このイベントが目的としていた「話すことで自分と災害との関係性を知る」ことと、「聞くことで災害の多様な体験を知る」ことについて、参加した人からも好評で、狙いが達成できたと思います。また、最初の佐々木先生の講演は自分自身にもとても学びがあり、災害と人の生活の結びつきを実感しました。このイベントを通して、話して聞くという非日常の体験が、より学びになるとともにその楽しさが伝わったかと思います。
改めまして、本イベントにご協力してくださった佐々木先生に感謝申し上げます。また、イベントに参加いただいた皆様、そして、ご協力いただいたWAVOCの方々、誠にありがとうございました。