【開催レポート】Clean-up tour in Shibuya
学生リーダー 木瀧 ひより
2023年12月2日(土)に、”Clean-up tour in Shibuya”を開催しました。使用言語を英語として、渋谷で日本人学生と留学生が一緒に清掃ボランティアを行いました。渋谷駅ハチ公前から、明治神宮を折り返し地点とし、また渋谷駅に戻ってくるというのが今回の活動のルートです。
まず、道玄坂付近でたくさんのゴミを拾いました。特に植え込み付近に、お酒や食べ物の容器のゴミを多く見つけました。ゴミを拾っているとき、外国人観光客から、私たちが何をしているのか尋ねられ、留学生の一人が質問に答えてくれました。外国人観光客がボランティアをしている私たちに興味を持ってくれたことや、留学生がなぜボランティアをするのか考えたうえでボランティアに参加してくれていたことがわかり、とても嬉しかったです。
そして、ゴミ拾いをしながら、センター街、スペイン坂、代々木公園を通過し、明治神宮でお参りをしました。留学生に日本のことをもっと知ってもらいたいと考え、今回明治神宮を訪れることにしました。「二拝二拍手一拝」の作法を確認して、みんなでお参りすることができました。また、御朱印を集めている留学生がいたことが印象に残っています。留学生が日本の文化を楽しんでいることを知ることができてよかったです。
WAVOCでは今後も留学生と共に活動する、オールイングリッシュでのボランティア機会を増やしていこうと考えています。ボランティアを通して、日本人学生と留学生が交流する機会を提供でき、みなさんが楽しそうに活動してくれたことをとても嬉しく思います。
また、今回2時間半をかけて、たくさんのゴミを拾うことができました。環境省(2020)によると、2050年には海洋プラスチックの量が、海の魚の量を超えると想定されています。そして、その海洋プラスチックゴミの約8割が街から流れ着いたものだとされています。
これまでは、海洋生物が海を漂うプラスチックゴミを誤食してしまう問題に焦点が当たっていましたが、近年では、マイクロプラスチックの問題も取り上げられるようになりました。
マイクロプラスチックとは、5㎜以下の非常に小さいプラスチックゴミのことです。中でも、二次マイクロプラスチックは、街に捨てられたペットボトルやビニール袋等のゴミが、紫外線による劣化や水の流れによる分解を通して、小さくなったものを指します。
マイクロプラスチックに含まれる有害化学物質が、海洋生物の体内に蓄積する危険性が指摘されています。プラスチックは、物理的にも化学的にも、海洋生物へ悪影響を及ぼします。
人工物が自然に分解されるには長い時間がかかり、また小さなマイクロプラスチックを回収することは困難であることから、プラスチックゴミを海に流入させないことが重要です。(兼廣 2016)
最後に、今回のボランティアは、「英語を使ったボランティアをしたい」という学生の声から生まれました。WAVOCでは、みなさんのリクエストを積極的に受け付けています。興味のあるボランティアがありましたら、〈[email protected]〉にメールいただくか、WAVOC事務所(小野梓記念館の隣 99号館2階)にいらしてください。この度リクエストをしてくれた学生の方、ありがとうございました。
改めまして、参加していただいた学生のみなさん、誠にありがとうございました。