「森づくりボランティアin武蔵野」実施後レポート
学生リーダー 4年 高平真菜
WAVOCでは、2月18日(土)に「森づくりボランティアin武蔵野」を実施いたしました。参加してくださった皆様ありがとうございました。本イベントは、「特定非営利活動法人 樹木・環境ネットワーク協会」が開催する森づくり活動に、WAVOCで募集して集まった学生7名と共に参加する形で実施いたしました。
実施概要は以下になります。
https://www.waseda.jp/inst/wavoc/news/2023/01/20/11513/
以下では、当日の様子と共に企画者の感想をお伝えできればと思います。
当日は、朝9時20分に西武立川駅に集合し、バスで活動場所まで伺いました。活動場所は、住宅街に囲まれた東京都が管理する「海道緑地保全地域」でした。この場所は、近年、道路の整備、住宅地の造成など、市街化が隣接周辺まで及んでいる中で、残された貴重な自然地だそうです。
「特定非営利活動法人 樹木・環境ネットワーク協会」では、このうち一部の区域の保全管理等を行なっており、今回はその区域の整備のお手伝いをさせていただきました。
まず初めに、参加者同士で自己紹介をした後、森の今までの歩み等について一通り全体で説明を受けました。
その後、午前中は、保全管理区域の探索を兼ねて、ゴミ拾いや落枝を森が管理しやすくなるように隅に移動させる作業を行いました。

▲ゴミ拾いをする様子

▲落枝が隅に集められている様子
今回のイベントは、早稲田大学の学生だけでなく、日頃からこの活動に携わっている一般参加者の方と共に活動しましたが、その参加者の中には、この森の整備をし始めた際に、植生調査等を担当されていた方もいらっしゃいました。そのため、初めの探索では、その方が、森林整備について説明をしてくださいました。
例えば、上の写真のように、途中で木の幹が二つに分かれているのは、木が伐採され、その断面から新たに芽が生えて成長した形跡であり、木の形から以前人の手が加えられたかどうかということがわかるそうです。
他にも、森の中には、上の写真のように日付の書いた黄色いテープが巻かれている木がありました。これは、東京都がナラ枯れている木に印をつけたものだそうです。ナラ枯れとは、カシノナガキクイムシ(カシナガ)が媒介するナラ菌により、ミズナラ等が枯死す伝染病だそうです。森の管理は、決して容易なものではないのだと感じました。
また、作業を行なった区域の一つには、約20年の時が経った森がありました。参加した学生の年齢と近いため、人の成長のスピードと森の成長の違いを感じられたのではないかと思います。

▲約20年の月日が経った森
午前中の作業が終わり、お昼の休憩を挟んだあとは、間伐の仕方のレクチャーを受けた後、実際に3人一組で木の間伐、剪定を開始しました。

▲木の間伐を行う様子

▲木の剪定を行う様子
一通り、剪定と間伐の作業を終えたあとは、間伐した木を使って作った杭を学生が1人ずつ地面に打つ体験をしました。

▲間伐した木を等しい長さにカットする様子

▲杭を地面に打つ様子
今回、整備させていただいた森は、誰でも自由に出入りすることができる森でした。そのため、近所の方々等、散歩をされている様子も伺えました。このような森を整備するには、相当な年月と労力が必要であるということを今回の活動を通して感じることができました。
改めまして、参加者の方々と特定非営利活動法人 樹木・環境ネットワーク協会のスタッフ、ボランティアの皆様にお礼申し上げます。