「Waseda Ocean構想~開放性、多様性、流動性を持つ教育研究ネットワークの構築~」は、世界に向けて大学を開放し、ダイナミックな頭脳の国際的流動の中で、教育研究の質と量の飛躍的向上を目指すことにより、創立150周年に向けた本学の中長期計画「Waseda Vision 150」の目標達成を加速化させることを目的に策定されました。2014年に文部科学省の「スーパーグローバル大学創成支援事業」トップ型に採択され、10年間の事業期間で全学を挙げて取り組んでおります。
事業開始当初は、国際的に定評のある6つのモデル拠点(国際日本学、実証政治経済学、健康スポーツ科学、ICT・ロボット工学、ナノ・エネルギー、数物系科学)へ先行的に集中投資を行うことにより、さらなる評価の向上を目指しておりましたが、モデル拠点の成果をさらに波及させ、分野拡大を図るために、7つ目のモデル拠点「グローバルアジア研究拠点」を2017年度に新設いたしました。
本事業を推進してきた結果、さまざまな国際的指標で飛躍的な成果が生まれております。例えば、英国QS社の分野別世界大学ランキングにおいて100位以内に入る分野数は、2016年度には目標としていた8分野を達成し、事業開始前の分野数よりも増加しております。これは、7つのモデル拠点が核となって大学全体を強力に牽引してきた結果と言えます。また、教育面においても、卒業生の活躍を評価する国際的に著名な指標” QS Graduate Employability Rankings”で国内外ともに高順位を獲得しており、本学の教育内容や学生の卒業後の活躍が高く評価されています。本学への留学生数も2017年度には7,400人を超えており、キャンパスの国際化は大きく進展しております。
早稲田大学では、今後も世界の有力大学や企業等と積極的に連携を図り、「10年で18分野を世界大学ランキング100位以内」「10年で10万人のグローバルリーダー輩出」の目標達成に向けて邁進し続け、本学の創設者である大隈重信が「一身一家、一国のためのみならず、進んで世界に貢献すべし」と述べた建学の精神に則り、世界を牽引し世界に貢献する大学を実現いたします。
なお、当Webサイトの各モデル拠点紹介ページからは、皆様からのご支援も承っております。本学への温かいご支援をお願い申し上げます。
早稲田大学総長
田中 愛治