ユークリッド宇宙望遠鏡、宇宙最古の巨大ブラックホールを発見
早稲田大学高等研究所の尾上匡房(おのうえまさふさ)講師が所属する研究チームは、欧州宇宙機関(ESA)のユークリッド宇宙望遠鏡を用いた観測から、これまで発見された中で最も古いクエーサー(周囲の物質を飲み込み輝く巨大ブラックホール)31個を発見しました。そのうち2個は、宇宙が誕生してから6億7000万年の時代の天体で、これまでの観測記録を破る最古のブラックホールであることが明らかになりました。本成果は、現在の宇宙年齢のわずか5%にあたる初期宇宙において、すでに成熟したブラックホールが存在していたことを示す重要な発見です。また、これらの天体の発見には、日本のすばる望遠鏡による観測データも活用されています。

Artist’s Impression of Quasar(provided by ESA)
教員コメント
銀河の中心に存在する巨大ブラックホールが、宇宙の長い歴史の中でいつ、どのように誕生したのかは、現代天文学における大きな謎の一つです。日本の研究者もこれまで、すばる望遠鏡を用いて、初期宇宙に存在する巨大ブラックホールの探査を進めてきました。今回、ユークリッド宇宙望遠鏡の優れた赤外線観測データにより、新たに最遠方記録が更新されたことで、この謎はむしろ一層際立つことになりました。ユークリッドによる観測はまだ始まったばかりであり、今後さらに遠方の巨大ブラックホールが見つかる可能性にも大いに期待しています。(尾上匡房)
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・論文情報(DOI: 10.1051/0004-6361/202658883 )







