早稲田大学とENEOS株式会社(以下「ENEOS」)は、持続可能な未来社会実現に向けて、双方が組織的に連携・協力してイノベーションを推進する包括連携活動を行っています※1。
また、早稲田大学は、2018年度文部科学省卓越大学院プログラムにおいて、「パワー・エネルギー・プロフェッショナル育成プログラム」(以下「PEP」)に採択されています。このPEPでは、電力・エネルギー分野の生産から消費までの産業全体を幅広い視点でとらえ、積極的に展開できる人材を育成するための5年一貫の博士人材育成プログラムを実施しており、電力・エネルギー分野で実績のある国公私立13大学と、エネルギーインフラ領域の企業・研究機関との連携により、実践的な研究教育を実施しております。※2
このたび、PEPの連携機関でもあるENEOSの協力のもと、ENEOSの施設において以下の高度技術外部実習を実施いたしました。
1.初級
実施日:2024年8月6日(火)
実施場所:ENEOS中央技術研究所(神奈川県横浜市)
参加者:6名(うち早稲田大学所属学生3名)
実施概要:中央技術研究所内を見学後、「電気化学の基礎」等の講義を受講、「Pythonを用いた水電解シミュレーション」の演習を実施。

ENEOS中央技術研究所での演習の様子
2.上級
実施日:2024年8月7日(水)
実施場所:ENEOS川崎製油所(神奈川県川崎市)、ENEOSスイソテラス(神奈川県横浜市)
参加者:7名(うち早稲田大学所属学生2名)
実施概要:ENEOS川崎製油所では、「主要装置説明」「水素に関する製油所活動紹介」「次世代技術紹介」等の講義を受講後、製油所内を見学。
ENEOSスイソテラスでは、「ENEOSの水素事業紹介」の講義を受講後、水素ステーションを見学。

ENEOS川崎製油所での講義

水素ステーション見学

ENEOSスイソテラスでの実習参加者集合写真
3.参加者の声
・研究所見学は、最先端の合成燃料を見学することができた点がよかった。(初級参加者)
・研究開発事業の現場を見学できるなど、カーボンニュートラルに対する企業の取り組みを見られることは
大変興味深い。(初級参加者)
・初級の講義内容に合わせ、実際の製油所や水素ステーションを見学することができ、効率的に知識を吸収する
ことができた。(上級参加者)
・石油の改質や貯蔵の設備を見る機会がこれまでなく、規模や雰囲気に圧倒された。(上級参加者)
早稲田大学は、ENEOSとの包括連携を通じて、脱炭素イノベーションに向けた先進技術開発を推進して参ります。
※1 包括連携協定の参考URL
早稲田大学プレスリリース: https://www.waseda.jp/top/news/67483
ENEOSプレスリリース: https://www.eneos.co.jp/newsrelease/20191129_02_1070022.pdf
※2 早稲田大学パワー・エネルギー・プロフェッショナル育成プログラム(PEP):https://www.waseda.jp/pep/