2023年度JST戦略的創造研究推進事業に採択
国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)の2023年度戦略的創造研究推進事業(「CREST」、「さきがけ」および「ACT-X」)において、本学より研究者7名の採択が決定しました。
CRESTは採択53件/応募583件、さきがけは採択163件/応募1412件、ACT-Xは採択94件/応募537件と、いずれも競争倍率が高く、厳しい審査を経ての採択となりました。特にCRESTにおいては、全応募機関のなかで本学の採択件数が5位、採択率は2位となっており、本学が推進する研究への期待が窺える結果となりました。
本採択を受け、他の研究者や産業界等ともネットワークを構築しながら、挑戦的な基礎研究を推進し、新たな科学知識に基づく革新的技術シーズの創出を目指します。
採択者は以下のとおりです。
CREST(3件)
戦略目標:新たな半導体デバイス構造に向けた低次元マテリアルの活用基盤技術 研究領域:ナノ物質を用いた半導体デバイス構造の活用基盤技術 |
石井 あゆみ(理工学術院 准教授)
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戦略目標:資源循環の実現に向けた結合・分解の精密制御 研究領域:分解・劣化・安定化の精密材料科学 |
所 千晴(理工学術院 教授)
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戦略目標:Society 5.0時代の安心・安全・信頼を支える基盤ソフトウェア技術 研究領域:基礎理論とシステム基盤技術の融合によるSociety 5.0のための基盤ソフトウェアの創出 |
森 達哉(理工学術院 教授)
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さきがけ(2件)
戦略目標:文理融合による社会変革に向けた人・社会解析基盤の創出 研究領域:文理融合による人と社会の変革基盤技術の共創) |
久保田 荘(政治経済学術院 准教授)
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戦略目標:「総合知」で築くポストコロナ社会の技術基盤 研究領域:パンデミックに対してレジリエントな社会・技術基盤の構築 |
川崎 純菜(理工学術院 JSPS特別研究員(PD))
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ACT-X(2件)
戦略目標:人間理解とインタラクションの共進化/文理融合による社会変革に向けた人・社会解析基盤の創出/信頼されるAI/数理科学と情報科学の連携・融合による情報活用基盤の創出と社会への展開/Society 5.0を支える革新的コンピューティング技術の創出 研究領域:次世代AIを築く数理・情報科学の革新(ACT-X) |
田中 恒彦(大学院基幹理工学研究科 大学院生(博士課程))
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戦略目標:社会課題解決を志向した計測・解析プロセスの革新/資源循環の実現に向けた結合・分解の精密制御/元素戦略を基軸とした未踏の多元素・複合・準安定物質探査空間の開拓/自在配列と機能/情報担体と新デバイス/ナノスケール動的挙動の理解に基づく力学特性発現機構の解明/トポロジカル材料科学の構築による革新的材料・デバイスの創出 研究領域:トランススケールな理解で切り拓く革新的マテリアル |
谷口 卓也(データ科学センター 准教授)
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戦略的創造研究推進事業とは
戦略的創造研究推進事業は、我が国が直面する重要な課題の克服に向けて、挑戦的な基礎研究を推進し、社会・経済の変革をもたらす科学技術イノベーションを生み出す、新たな科学知識に基づく創造的な革新的技術のシーズ(新技術シーズ)を創出することを目的としています。そのために、大学・企業・公的研究機関等の研究者からなるネットワーク型研究所(組織の枠を超えた時限的な研究体制)を構築し、その所長であるプログラムオフィサー(研究総括等)による運営の下、研究者が他の研究者や研究成果の受け手となる産業界や広く社会の関与者とのネットワークを構築しながら、研究を推進します。(出典:JSTホームページ)