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「第19回 日本学術振興会賞」花田 信子 専任講師の受賞が決定しました

このたび、早稲田大学理工学術院の花田信子 専任講師が、独立行政法人日本学術振興会の「第19回(令和四年度)日本学術振興会賞」の受賞者として決定しました。
令和四年度は、学術研究機関及び学協会から推薦された349名の候補者、および前回からの候補者(注) 172名を加えた計521名の被推薦者の中から日本の学術研究の将来のリーダーと期待される25名の受賞者が選考され、そのうち、本学からは花田 信子 専任講師がこの栄誉ある賞の受賞者として選ばれました。
(注) 本賞の推薦書は2年間有効であるため、前年度の被推薦者から受賞者を除き、当該年度の4月1日時点で年齢要件を満たす者について、審査対象者となります。

受賞者について

選定業績

高容量水素貯蔵材料の反応速度改善と水素貯蔵・供給プロセスの開発

選定理由

カーボンニュートラルの実現において不可欠な水素エネルギーの活用のためには、水素の輸送と貯蔵技術の高度化が解決すべき重要な課題の一つである。花田信子氏は、表面が不活性であることが課題であった MgH2 に着目した研究を進め、これに Nb2O5 を触媒として添加することによって、室温で機能する高容量かつ高速な水素吸蔵材料を独自に創出した。さらにこの材料を用いた水素貯蔵タンクの研究も進めており、水素を熱供給媒体として用いつつ、MgH2と CNT を複合化した多孔質シートを用いることで水素吸蔵放出サイクルが安定化することも見出している。さらに、花田氏は、高容量の水素媒体であるアンモニアの直接電気分解による水素生成を、アルカリ金属アミドを支持電解質として添加した電解によって実証している。
以上のように、花田氏は、革新的かつ実用的な水素貯蔵および水素キャリアに関する基盤研究を推進する研究者として注目されており、将来にわたってこの研究分野をリードすることが期待できる。

※日本学術振興機構第19回(令和四年度)日本学術振興会賞受賞者略歴及び授賞理由からの引用です。

日本学術振興賞について

日本学術振興会賞は、創造性に富み優れた研究能力を有する若手研究者を見い出し、早い段階から顕彰することで、その研究意欲を高め、研究の発展を支援することにより、我が国の学術研究の水準を世界のトップレベルにおいて発展させることを目的としています。
選考は、各分野を代表する我が国のトップレベルの学術研究者により構成される審査会で厳正な審査が行われ、受賞者を決定しました。
受賞対象者は、人文学、社会科学及び自然科学の全分野において、原則(注)45歳未満で博士又は博士と同等以上の学術研究能力を有する者のうち、論文等の研究業績により学術上特に優れた成果をあげている研究者としています。
受賞者には、賞状、賞牌及び副賞として研究奨励金110万円を授与します。また、日本学士院の協力を得て、日本学術振興会賞受賞者のうち6名以内に日本学士院学術奨励賞が併せて授与されます。

(注) 大学等研究機関の長が当該機関に雇用されている候補者を推薦する場合であって、人事記録等により候補者の出産・育児による休業等(休暇、休職、離職を含む)の期間を推薦者が確認できる場合は、47歳未満とします。

※日本学術振興会Webページからの引用です。

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