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令和2年度科学技術分野の文部科学大臣表彰 6名の教員が受賞

このたび、早稲田大学の研究者6名が、科学技術分野で顕著な功績があったとして、「令和2年度 科学技術分野の文部科学大臣表彰」を受賞しました。

「科学技術賞」として、科学技術の発展等に寄与する可能性の高い独創的な研究又は発明を行った研究者を表彰する「研究部門」に、理工学術院の川西 哲也教授、関根 泰教授、田邉 新一教授、平田 秋彦教授(任期付)、渡邊 克巳教授が選ばれました。また、萌芽的な研究・独創的視点に立った研究等高度な研究開発能力を示す顕著な研究業績をあげた若手研究者を表彰する「若手科学者賞」に、理工学術院の三宅 丈雄准教授が選ばれました。

 

 

理工学術院 川西 哲也教授

受賞業績:リニアセルシステムに関する研究

川西 哲也教授のコメント

この度、科学技術賞を受賞させていただき、光栄に存じます。本学の先生方、職員の皆様のご支援を賜りましたこと、御礼申し上げます。前職の情報通信研究機構における研究成果とあわせて、ご評価いただいたものと考えております。同機構の皆様にも感謝申し上げます。今回の受賞対象となったリニアセルシステムは光と電波の技術を融合によるものです。異なる分野の専門家の知恵が融合してはじめて成り立つという側面があり、国内外の研究機関、メーカーの皆さんとの共同研究がとても重要でした。これらを実施するにあたり、本学共同研究事務ご担当にも多大なご尽力を頂きました。共同研究の関係の皆様、本学担当部署の皆様にもこの場をおかりして御礼申し上げます。学生諸君にとって貴重な研究に触れる機会となったことを大変うれしく思っております。今後とも、研究と教育の両立を目指したいと考えておりますので、ご指導ご鞭撻のほどお願いします。

 

理工学術院 関根 泰教授

受賞業績:表面イオニクスによる選択的な低温固体触媒反応の研究

関根 泰教授のコメント

このたび、表記受賞をでき大変嬉しく思います。化学反応は従来、分子を活性化するために外部から加熱して高温で行っていました(啼かぬなら啼くまで待とう)。私達の発見によって、イオンを能動的に動かすことで、低温でも化学反応を選択的に駆動できることがわかりました(啼かぬなら啼かせてみよう、の世界を作りました)。現在、このコンセプトを基に、JSTさきがけが動き出して、すでに2期21名が頑張ってすごい成果を出してくれています。今後、この分野で日本が最先端を行ってくれることを期待しています。

 

理工学術院 田邉 新一教授

受賞業績:室内環境の快適性評価手法とその社会展開に関する研究

田邉 新一教授のコメント

「室内環境の快適性評価手法とその社会展開に関する研究」が評価され令和2年度の文科大臣表彰科学技術賞(研究部門)を頂きました。大変嬉しく思っております。また、支えて頂いた皆様に心から感謝致します。住宅・建築などの快適性や健康性を高めること、それを省エネルギーで実現する方法に関して研究を行っています。地球環境問題を考えると省エネルギーや再生可能エネルギーを利用し脱炭素を目標とすべきですが、一方で我々が健康に過ごせること、知的生産性を高くして働くことも重要です。ゼロ・エネルギービル(ZEB)やゼロ・エネルギーハウス(ZEH)の実現に取り組んでいます。建築分野ですので実際の建築物での実践や事象に対応することが多く、早稲田理工の自由な雰囲気の中で研究開発をさせて頂いています。新型コロナウイルス感染症の換気対策などに関しても提言などを行っています。今後とも宜しくお願い申し上げます。

 

理工学術院 平田 秋彦教授(任期付)

受賞業績:非晶質物質の局所構造解析に関する研究

平田 秋彦教授(任期付)のコメント

このたびはこのような素晴らしい賞を頂き、大変嬉しく光栄に思っております。今回、非晶質構造の研究について賞を頂きましたが、非晶質というのはその名の通り結晶ではない物質という意味であり、結晶のような周期性を持たない一見ランダムな原子配列の研究にこれまで取り組んでまいりました。この研究を進めるにあたりまして、大変多くの先生方、関係者の方々にご指導・ご協力頂きましたことを、この場を借りて深く御礼を申し上げます。また、大学や研究所・企業の方々と共同研究を多くさせて頂きましたが、それらを通じて研究内容がより深まったと実感しております。心より感謝を申し上げます。今後も引き続きこの研究を進め、少しでもこの分野に貢献できればと思いますので、今後ともご指導のほど、よろしくお願い申し上げます。

 

理工学術院 渡邊 克巳教授

受賞業績:人間の認知行動の潜在過程に関する学際的研究

渡邊 克巳教授のコメント

今回、科学技術分野の研究部門科学技術賞をいただき、誠に光栄に存じます。これは、今まで一緒に研究を行ってきた仲間と、ご支援をしていただいた各方面の方々によるもので、ここに改めて深くお礼をしたいと思います。ヒトの心を科学的に研究することが可能であるということに驚きを覚えてから、今まで様々な視点から研究を続けてきましたが、ヒトの心の「分からなさ」がさらに増え続ける事態に困惑しながらも、楽しんで研究を行わさせて頂いてます。今後も精進して行きたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

 

理工学術院 三宅 丈雄准教授

受賞業績:生体機能の電気化学的計測制御技術に関する研究

三宅 丈雄准教授のコメント

大変名誉ある賞を受賞し、光栄に存じます。
これまでお世話になりました先生方をはじめとして、深く関わりのある研究者、学会関係者、そしてラボのスタッフ・学生諸君に厚く御礼申し上げます。
本研究では、生体にイオンで働きかける新しい原理のバイオデバイスを開発するため、電気化学的な計測制御技術の開発に取り組みました。将来的には、生体と触れ合うデバイス“ウェアラブル機器”への搭載を含め、世の中の役に立つ製品にしていく所存です。
ちなみに、私の研究の原点は、本学にあるNTRCやASMewという同じ建屋にて、異分野の研究者が集った学生時代であり、まだ研究者の端くれであった頃に多くの経験をさせて頂いた早稲田やそのような環境を創られた諸先生方に厚く御礼申し上げます。今後は、本学の教員として、研究教育に貢献していく所存です。

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