6月10日、東京都千代田区にて開催された「空へ、海へ、彼方へ―旅するルイ・ヴィトン展」特設会場にて、経営管理研究科 長沢伸也教授による特別講演会「ルイ・ヴィトンと日本」が開催されました。当日は本学の学生や一般の方など、定員を大きく上回る約160名が聴講しました。
ルイ・ヴィトンの象徴的なモノグラム・パターンは、日本の「紋」に影響を受けたとも言われています。講演では、ルイ・ヴィトンの歴史と日本との関係性を紐解きながら、直営店でのみ販売してきたマーケティング戦略と、その結果、ブランドの品質、適正価格が維持されたこと、そうした品質保証こそが日本の市場では重要であったことなど、ルイ・ヴィトンがラグジュアリーブランドの日本進出の先駆けとして成功した要因を明らかにしました。
講演最後に「ルイ・ヴィトンはその歴史から分かる通り、高品質のバッグやモノを作り続けてきました。また、”こだわりのモノづくり”が得意で”品質を下げてモノづくりできない”のが日本の産業ですから、ルイ・ヴィトンとの共通点が多いのです。パリの老舗のルイ・ヴィトンが何をやってグローバルなラグジュアリーブランドになったかを日本企業は学ぶべきだと思います」と語りかけました。