理工学術院基幹理工学部情報理工学科の笠原博徳(かさはら ひろのり)教授が、世界最高峰の計算機学会であるIEEE Computer Society(Institute of Electrical and Electronics Engineers, Computer Society)の2018年会長に選出されました。米国・カナダ以外からの会長選出は、70年の歴史上初めてです。IEEE(「アイ・トリプル・イー」:本部は米国ニューヨーク)は、世界160カ国以上に42万人以上の会員を擁する世界最大の非営利学術団体であり、Computer SocietyはIEEE内に設置されている39のテクニカルソサエティの内の最大のソサエティで、ワシントンDCに本部を置き、会員数6万人強の情報科学・工学分野の研究・教育・標準化・産学連携等を推進する、世界的に最も影響力のある学術組織です。
笠原教授は、2009年から2014年までの6年に渡りIEEE Computer Societyの理事を務め、本年8月1日から9月26日まで開催された役員選挙にて、2018年会長に選出されました。また、学内においては早稲田大学グリーン・コンピューティング・システム研究機構(機構長:松島裕一・研究戦略センター特任教授)・アドバンストマルチコアプロセッサ研究所の所長を務め、世界最高技術のマルチコアプロセッサとマルチコア用自動並列化及び低消費電力化コンパイラの開発を産官学連携で推進されております。
この度の当選は、世界に誇る最高技術の研究開発の業績、IEEE Computer Society理事としての貢献、会長候補としてのビジョン等が高く評価されたものです。