Waseda University Intercultural Communication Center (ICC)早稲田大学 ICC(異文化交流センター)

その他

ICC学生スタッフ卒業レポート:ICCが教えてくれたこと「日本人になる必要はない」

河野智立 
国際教養学部4 
ICC学生スタッフリーダー在籍期間 
20175―202011 

SSL(学生スタッフリーダー)になったきっかけ 

 私は日本と台湾のハーフで、早稲田大学入学まで20年台湾に住んでいました。早稲田大学に入学する前に、一年間台湾師範大学に通ったことがあります。師範大学にいたとき、台湾で勉強する外国人学生の中国語サポートや外国人向けの中国語クラスのアシスタントをやっていました。早稲田大学の国際教養学部入学後、異文化交流の活動を探していた中、学部のラウンジで見かけたICCのSSL募集のチラシに目を引かれ応募を決め、ラッキーなことに採用されました。実はそれまでICCの存在を知らず、イベントに参加したこともありませんでした。 

 そんなSSLになった初日から知らぬ間に4年経ち、途中留学などで休職しましたが、いつの間にか、自分が一番先輩になってしまい、卒業する番が回ってきました。いつもはもう少しふざけていますが今回だけは少し真面目になります。それでは一席お付き合いお願いします。 

 ダイバーシティとは? 

 タイトルには「日本人になる必要はない」と書いてありますが私は法律的に日本人です。日本国籍を持ち、ちゃんと投票もします。ただ先ほど書いたように半分日本人でありなが今までほとんど日本に住んでおらず、日本のこともあまり知りませんでした。台湾にいた頃、いつもクラスで唯一の「日本人」の存在であったため、あだ名が「日本人」だったこともあります。日本は私にとってある意味「母国」(実際に母が生まれ育った国)でありながら、未知に溢れた存在でした。そんな背景もあり誰か「何人(なにじん)?」と聞かれても、はっきりとした答えが自分でも分かりませんでした。日本の大学に入学を決めたのももう少し「日本」のこと知りたかったからです。 

そんな今まで自分のアイデンティティーを探してきた私ですが、ICCの学生スタッフになってから気づいたことは、「何人」に囚われる必要ないということです。 

 ICCは2017年4月に、SDC(スチューデントダイバーシティセンター)と言うさらに大きな枠組みの一部となりましたそれにあわせて、ICCの頭文字のI、設立当初つけられたInternationalの「国際」交流センターから現在のIntercultural「異文化」交流センターへと変更されました私は、その「ダイバーシティ」が伝えたい真意「世の中は異なったアイデンティティーや価値観を持つ個人単位で構成されており、その違いが社会を豊かにしているということ」だと捉えています。気づいた方もいると思いますがICCも「国」単位から「文化」単位そしてダイバーシティとう「個人」単位の違いに焦点を当てた考え方になってきています。そして一人一人が違うことを認め合い最後には「理解」と共通の目標に向かって全員一つの輪になっていくことを目指しているものと思いますダイバーシティにおける理解とはお互いの違いを強調するのではなく対話を通して人それぞれの違いを尊重し「共通点」を探し出すものだと考えています 

 「私は私です」 

 話をタイトルに戻します「日本人になる必要はない」とはそもそも「日本人」とう先入観のもと目指人物像があって初めて成り立つ考えです。ダイバーシティの精神とは真逆の考えだと思います。「何人」に囚われて「何人」になる必要など全くありません。「I am who I am」とう言葉があります。「私は私です」みんな「地球人」です。一人一人違いがあったからこそ様々な発展につながりました。アジア人のヒッホップラッパーもいれば欧米人の落語家もいます。先入観をなくせば可能性は無限にあります。ICCが開催してきた講演会「自分を生きる」ゲストの方々をたくさん招きてきました。そんなICCの活動が皆様の生活を少しでもハッピーにできたらうれしく思います 

 最後に 

 真面目な話をここまでしてきましたが自分がICCで企画したイベントは以下の2つです。 

 ・台湾文化カフェ:タピオカミルクティー発祥の街「台中」~その飲食文化から、台湾人のソウルドリンクの誕生物語まで~ 

トーク・セッション:感動のある航空会社、スターフライヤー!~顧客満足度9年連続第1位の秘密を探る~ 

 単純に「好き」なことをイベントにしてきました。「ダイバーシティ」難しそうな言葉かもしれませんがICCは広く楽しく交流を促進するところです。まだイベントに参加されたことない方はぜひ参加してみてください!気楽に参加できるイベントもたくさんあります! 

 2020年はコロナなどの影響でICCのイベントも減り大学全体でも「交流」の機会減っていると思います。ただ今だからこそ、世の中で起きている変化もたくさんあります。今後もおそらくICCエッジの効いたイベントたくさん企画ていくと思います。もしかしたら皆様がゲストスピーカーになることもあるかもしれません先入観をなくせば可能性は無限にあります!それではおあとがよろしいようで後輩の学生スタッフたちが企画するイベントもぜひよろしくお願いします 

ICC花見&ピクニックイベントの司会をしました(写真:ICC)

ICC職員クリスさんとICCサッカー・マッチを担当しました(写真:ICC)

ICCフィールド・トリップ:明治神宮を引率しました(写真:ICC)

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