Waseda University Intercultural Communication Center (ICC)早稲田大学 ICC(異文化交流センター)

その他

自分の思い込みを解き放とう ICC学生スタッフ卒業レポート

R.S.
ICC学生スタッフリーダー
2018年11月~2022年3月在籍

2022年3月に卒業予定のSSL(学生スタッフリーダー)です。2018年秋学期より、SSLとして活動しています。ICCにはSSLとしてのみならず、イベント参加者としても大学生活の多くの時間、お世話になりました。

私は早稲田大学に入学するまで、海外との接点はあまりなかった、所謂「純ジャパ」と巷で呼ばれる学生です。今回のレポートでは、このような私でもICCにて学生スタッフとして活動してきた経験を共有できければと思います。特に、学生スタッフに興味はあるけれど、海外経験がないことで応募に不安を感じている方には、少しでも参考になれば幸いです。

ICCとの出会い

私がICCを初めて知ったのは、学部の新入生ガイダンスにて、先輩SSLによるICC紹介のプレゼンを聞いた時でした。高校生の頃、書籍やテレビを通して海外に興味を持ち、留学生がたくさんいる環境で大学生活を送りたいという思いで早稲田大学を志望していたため、留学生と交流できる様々なイベントを開催しているというICCに強い興味を抱きました。そして、その日のうちに、プレゼン中に紹介があった「ウェルカムカフェ」に参加しました。そのイベントで出会った、同じ学部の中国人留学生の友人とは、現在も仲良くしています。

その後、春学期を通じ、様々なICCイベントに参加していく中で、運営側に携わることに興味を持つようになりました。特に、にほんごペラペラクラブやランチイベントに何度か参加し、世界の様々な国・地域出身の留学生と出会い、交流することができました。また、授業の空きコマにICCラウンジへ行くと、イベントで出会った学生が思い思いに過ごしており、更に交流を深めることにつながりました。このようにICCに熱中していき、こんな素晴らしい体験を他の早稲田の学生にも提供したいという思いが強まり、学生スタッフへの応募を考えるようになりました。そして、1年生の秋学期に採用いただき、SSLとしての活動をスタートしました。

SSLとしての経験

私が最初に企画したイベントは、江戸東京博物館へのフィールドトリップでした。日本の歴史に興味はあるけれど、勉強したことがないという留学生と、そのような留学生に対して日本の歴史を紹介する中で異文化交流をしたいという日本の学生をターゲットとしました。また、博物館にて展示を目で見たり体験することで、学生同士で歴史について想像を膨らませながら交流できると考え、博物館へのフィールドトリップという形式で開催しました。加えて、私自身、特に縁のある海外の地域・国がなかったという、裏の理由もありました。ICCでは留学生に対して日本の文化を紹介するというイベントも数多く開催しているため、日本のバックグラウンドしかない学生でも、自分自身の何かしらの強みを活かしてICCにてイベントを企画することができると思います。

イベントの準備では、ICCイベントで出会った留学生の友人と何度も下見に行きました。その際、博物館にて、留学生らの素朴な質問に答えていく中で、自分自身も思いがけない発見があり、準備の段階での学びも多くありました。その後も、以下のものを含め、計4つのイベントを企画させていただきました。

世界140か国以上・11の業界をリードする仏系IT企業ダッソー・システムズから学ぶ;グローバルな職場の歩き方 銀座伊東屋の店舗イノベーションー文房具専門店からの変革 ICC テーマ・カフェ:筆記具を通じて異文化交流 with 三菱鉛筆(uni)

また、SSLとしての業務は以上のようなオリジナルのイベント企画のみならず、定期的に開催している定番イベント(e.g.にほんごペラペラクラブや言語ランチイベント)の運営もあります。その業務は複数のSSLでチームになって取り組むため、チームで仕事を進めるためのスキルや能力を身につけたり、イベント運営の経験を積むことができます。このようなチームで仕事を進めるという経験は、大学生の段階では、殆どの人がその経験値に大きな差はないと思います。そのため、まだこれから時間をかけてその能力を高めていきたいという熱意ややる気があることが重要となると思います。

2019年8月の日中韓ホンネ交流キャンプ   SSLでチームを組み、開催(ICC photo)

そして、オフィスにて共に働くSSLのメンバーは、世界の様々な国・地域にて、異なる文化の中で生活をしてきた経験の豊富な人も多数在籍しています。そのため、ICCでは相手を尊重し、理解することに努め、コミュニケーションをとっていく風土があると感じています。なお、言語面については、基本的には日本語で業務が進むため、「英語での仕事は厳しい…!」と恐れる必要は無いと思います。ですが、共に働くSSLの英語での発言をきちんと理解し、またオフィスへの来客者やイベント中などにおいて、必要に応じて英語を使う姿勢は求められます。

色々なことに触れてしまいましたが、上記に書いたことを通して伝えたいメッセージとしては、SSLへの応募の時点で海外との縁があまりないという方も、そのことで不安にならずにぜひ挑戦していただきたいです。SSLの業務はチームでの仕事等、海外経験の長さに関係なく、皆にとって初めて経験する内容がたくさんあります。先輩SSLや職員の方々のサポートのもと、皆で助け合いながら仕事を進めていくことができる環境が整っているので、誰でも一から学び、成長できるチャンスがあります。まずは、ICCイベントで実際に留学生の方々と交流することで、異文化のどのような要素が自分の興味を掻き立てているのか、考えることから初めてみるのはどうでしょうか。

最後に

私はICCでは、イベント企画者・参加者として、様々な人々と出会う機会をいただきました。私にとってICCは、広い世界に目を向けて学び続けなければと思わせてくれる、とても刺激的な環境でした。この経験を糧に、将来、早稲田や社会に恩返しができるよう、努力していきたいと思います。

現在、新しく加わった後輩たちがコロナにより対面でのイベント開催が難しい中でも、異文化交流を継続させるべく、様々な新しい形式のイベントに挑戦しています。これらのイベントにたくさんの学生の皆さんが参加してくれることを期待しつつ、またいつか、学生達がランチ時に弁当等を持ち込みながら、放課後もふくめて、いつでも自由に集え、自然と異文化交流が生まれるようなICCラウンジが戻ってくることを願っています。

4年間本当にありがとうございました!

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