R.S.(学生スタッフリーダー)
こんにちは!フィールド・トリップ江戸東京博物館を企画した学生スタッフのR.S.です。
本記事では、フィールド・トリップ江戸東京博物館の準備段階からイベント当日について記したいと思います。
◆イベント企画背景
まず、このイベントは、私が学生スタッフになって初めて企画したイベントです。私はICCで働き始める前、ICCの様々なイベントに参加しましたが、多種多様なイベントの中でも特にフィールド・トリップが好きでした。というのも、フィールド・トリップは早稲田から遠出をし、現地でグループになった留学生と一緒に行動し、イベント終了後もそのメンバーと観光を続けることが多くICCの中でも特に留学生と仲良くなりやすいイベントだと感じたからです。この記事を読んでいるみなさんにも、参加することをお勧めします!このような背景から、フィールド・トリップを今回開催しました。
また、開催場所に江戸東京博物館を選んだことについても触れておきたいです。江戸東京博物館は、精巧なジオラマ、迫力ある実寸大の模型等、インパクトがあり、見ているだけで楽しい展示物がたくさんあります。この博物館であれば、日本史に詳しくない留学生でもそのような展示物を見て過去の東京への想像を膨らませながら、楽しんで日本の歴史を学べるのではないかと思い、このフィールド・トリップを企画しました。
◆準備段階(下見・アクティビティ考案)
下見のため、何度か友人の留学生と江戸東京博物館へ足を運びました。どの留学生も、精巧なジオラマやインパクトある模型を見ながら、東京の歴史を知ることを本当に楽しんでいました。その彼らとの下見の中で、このイベントで行うアクティビティの構想を練っていきました。アクティビティについては、博物館をグループで見学しながら、メンバーで何か協力して取り組めるものがいいなというイメージを持っており、クイズ・ラリーやフォトスカベンジャー・ハント(フォトスポットをグループで巡って写真を撮り、点数を競い合うゲーム)等のゲームを考えていました。そのゲームの中で具体的にどのような展示物をピックアップするといいのか、留学生の意見をもらいながら考えました。たとえば、江戸時代の町人街のジオラマを見た際、留学生から「奥に見える変な被り物をしたあれは何?」といった質問を受けたことがありました。それは獅子舞であることがわかったため、その説明をしたところ、とても興味深そうに聞いてくれました。そこで留学生から、この獅子舞をジオラマから探し出し、写真を撮ってくるというミッションはどうかという提案があり、そのようなミッションを作成しました。また、「江戸は火事ばかりの町だ」といった留学生の言葉から、そのことを理解してもらえるようなミッションを作成しようと試みたこともありました。留学生の目から日本史(東京の歴史)を見た際、どのようなことに関心を寄せるのか、といった点を意識してゲームの作成に取り組みました。
◆イベント当日
約半年間の準備を終え、ようやくイベント当日です。イベントには36名の方が参加してくれました。日本史に触れるのは全く初めてだという留学生や、少し学んだことのある方等、様々な参加者がいました。参加者には用意したミッション・ゲームに取り組んでもらいました。グループのメンバーで話しながらミッションの答えを探したり、展示物を見て、体験する中で交流が生まれ、イベントは終始盛り上がりを見せていました。
写真1 ミッションカードです。
このようなミッションカードを使用しました。
写真2,3,4,5 以下、ミッションに取り組む参加者の様子です。
◆最後に
参加者アンケートを通し、参加者の方から様々なフィードバックをいただきました。ミッション・ゲームを通して、展示物をじっくり鑑賞することにつながった、グループ間での交流が深まった等のコメントをいただき、時間をかけて試行錯誤しながら作成した甲斐があったなと思います。私がこのイベントを企画する上で達成したかった、日本の歴史を楽しんで学ぶこと、イベントを通して新しい友人をつくること、という2つの目的を達成することができたと実感できました。また、アンケートには、日本の歴史を学んでみたかった、歴史がテーマのイベントだから参加しようと思った等の声が複数あったため、このようなイベントの需要があることがわかりました。来学期以降も、このような歴史をテーマとしたイベントを開催したいと思います!
参加してくださった皆さん、企画書の段階から様々な場面で助けて下さったSSLのみなさん、心より感謝を申し上げます。また来学期以降、より充実したフィールド・トリップを開催できるよう、日々のSSLの仕事に励んでいきます!今後とも、よろしくお願いします。
写真6,7 国技館前、中村座前での集合写真です。