IEEE ACM SC2025（スーパーコンピューティング、ネットワーク、ストレージに関する世界最大の国際会議）に出展しました。
- 研究所長名 ：笠原博徳
- 研究所名 ：アドバンストマルチコアプロセッサ研究所
- 開 催 日 ：2025年11月16日（日）～21日（金）
- 展示会名称 ：IEEE ACM SC2025
（スーパーコンピューティング、ネットワーク、ストレージに関する世界最大の国際会議）
https://sc25.supercomputing.org/ - 会 場 ：アメリカ合衆国ミズーリ州St. Louis, America’s Center Convention Complex
- 展 示 内 容 ：米国セントルイスにて開催されたスーパーコンピュータに関する世界最大の国際会議ACM/IEEE SC25にて、当研究所で研究・開発中の ＯＳＣＡＲ低消費電力化・並列コンパイラのアプリケーション性能とその AMD マルチコアプロセッサ上での速度向上、髙セキュリティプロセッサ、JST ムーンショットにて試作した低消費電力ベクトルマルチコアプロセッサチップの概要等について展示・説明を行った。
- 参 加 者 ：総数 2名 ＜学内：1名 学外：1名＞
実施報告
IEEE ACM SC（スーパーコンピューティング）はスーパーコンピュータ及び高性能ネットワークに関する世界最大の技術的国際会議で、今年は画像1のように米国セントルイス国際会議場にて、約16,500人の参加者を得て、盛大に開催された。COVID-19以前は11,000から12,000人程度の参加者であったが、COVID-19の影響がなくなり、以前にも増して活気の溢れる会議とエキジビションになった。画像1にエキジビション会場の風景も示すが、AIアクセラレータで大人気のNVIDIA社CEO Jensen Huang の話を多くの参加者が聞き入っている様子が見られる。
SC25 プレナリーセッションでは、High Performance Computing における最高峰の賞であるスーパーコンピュータの ACM/IEEE Ken Kennedy Award＜スーパーコンピュータ・ソフトウェア研究者に贈呈される賞＞,IEEE Seymour Cray Award＜スーパーコンピュータ・アーキテクトに贈られる賞＞ 、IEEE Sidney Fernbach 賞 ＜スーパーコンピュータ応用研究者に贈られる賞＞が贈呈された（画像 1）。
特に、並列ソフトウェアの功労者に贈られるKen Kennedy Award を受賞した MIT Prof. Saman Amarasinghe は、笠原がスタンフォード大前学長Prof. John Hennessy と Prof. Monica Lamとのホストによる、1995年のスタンフォード大学での講演時に聴講してくれた博士学生の一人であり、それ以来長期に渡り交流がある。今年、早稲田大学で開催したACM/IEEE ISCA25にも参加してくれた、本研究所の技術を高く評価してくれている世界トップ研究者の一人であり、本研究所にとっても大変嬉しい受賞となった。
画像 2 は、グリーンコンピューティング機構にご支援いただいて研究・技術展示を行なった早稲田大学ブースの写真で、本研究所から展示説明のために参加した髙松助手と、ITBL展示エリアの取りまとめを行って下さっている本研究所招聘研究員 北村俊明広島市立大名誉教授と、ITBL展示エリアにて一緒に展示を行われた各大学の皆様です。SC25エキジビションでは、世界中から多くの企業・大学・国立研究所等が展示を行っているが、長期にわたる出展経緯から、超巨大なエキジビション会場の中央付近にブースを確保されているITBLエキジビションエリア中に出展させて戴くことにより、多くの研究者に展示をご見学いただくことができ、早稲田の存在感と最先端性を世界の方に示すことができたと考える。ご支援いただきましたグリーンコンピューティングシステム研究機構に感謝致します。
画像１ ACM/IEEE SC25会場風景と学会賞受賞者
画像２ ACM/IEEE SC25キジビション早稲田大ブースとITBL展示エリアにて一緒に展示された他大学の皆様
