趣旨
アルジェリアは、1世紀以上にわたってフランスに占領され、植民地となり、1962年にようやく独立したが、そのためには8年にも及ぶ過酷な独立戦争を経験しなければならなかった。一方のフランスも、アルジェリア戦争によって打撃を受け、国内に分断が生じ、第四共和政から第五共和政への変化を強いられることとなったが、いまだに加害責任を認めず、アルジェリアとの関係は悪化したままである。アルジェリアの植民地支配と独立戦争をめぐるさまざまな問題をしっかり見据えることは、波乱含みの現代世界に私たちが向き合うための大事な一歩になるのではないだろうか。
開催概要
- 日 時/Time and Date:12月13日(金) 13:00-17:00

- 場 所/Venue: 早稲田大学8号館3階313教室
- 対 象/Target:学生・教職員・一般
- 言 語/Language:日本語
- 主 催/Organaized by:現代フランス研究所
プログラム等/Program
第1部 発表1 13:00―14:45
・渡邊祥子「農村が生きた《文明化の使命》
—アルジェリア独立戦争下の集住集落と学校」
Profil:東京大学大学院総合文化研究科博士後期課程単位取得退学。博士(学術)。現在、東京大学東洋文化研究所准教授。専門はアルジェリアを中心とするマグリブの植民地史。訳書にギー・ペルヴィエ著『アルジェリア戦争』(白水社、 2012年)がある。
・大嶋えり子「和解できないフランス—アルジェリアの記憶をめぐる政治」
Profil: 早稲田大学大学院政治学研究科博士後期課程満期退学。博士(政治学)。現在、慶應義塾大学経済学部准教授。主な業績に単著『ピエ・ノワール列伝』(パブリブ、2018年)、『旧植民地を記憶する』(吉田書店、2022年)などがある。
第2部 発表2 & ディスカッション 15:00―17:00
・石川清子 「ドラクロワ《アルジェの女たち》を見る/書くアシア・ジェバール」
Profil:静岡文化芸術大学名誉教授。専門は現代フランス文学、フランス語圏文学。著書に『マグレブ/フランス 周縁からの文学』(水声社、2023年)、訳書にタハール・ベン・ジェルーン『不在者の祈り』(国書刊行会、1998年)、アシア・ジェバール『愛、ファンタジア』(みすず書房、2011年)など。
・ディスカッション
司会 谷 昌親
申込
自由参加
問合せ先
masachika_1622[at]waseda.jp
※お手数ですが、[at]を@におきかえて入力ください。




