趣旨
ウクライナやパレスチナで、「止められない戦争」が多くの市民の命を奪い続けています。また、東アジアに目を向けると、米国と中国との緊張関係が強まるなか、日本では「台湾有事」への「覚悟」を政府要人が口走り、前例のない規模での軍備拡大や米軍との一体化、秘密保護法制の強化が進められるなど、戦後日本の平和主義を形成してきたすべてのシステムが崩落し、「新たな戦争」ともいえる状況が現出しています。 こうした急速な「戦争の時代」への動きに対して、市民社会の側がどのように対抗し、状況を反転させ、あらたな平和への道を切り開いていくかが問われます。この連続講座では、平和構想提言会議が発出した提言(2022年12月)において打ち出した方向性をさらに具体化、バージョンアップしていくことを念頭におき、現状認識を共有したうえで、中長期的な視点から、平和への構想を練り上げていきたいと思います。第四回目は 安全保障関連法案(安保法制)が2015年9月17日に国会で可決してから10年の節目となるこの9月に、憲法史の専門家である古関彰一氏をお招きして、改めて憲法9条と安保5条の問題について考えてみたい。
開催概要
- 日 時:2025年9月9日(火) 18時30分~20時30分
場 所:早稲田大学 早稲田キャンパス14号館 403教室
- 対 象:教職員、学生、一般
- 言 語:日本語
- 登壇者:古関彰一 獨協大学 名誉教授
- 司会:熊谷伸一郎(地平社、平和構想研究会)
<登壇者プロフィール>
1943年東京生まれ。早稲田大学法学部卒業後、和光大学教授などを経て、1991年から獨協大学法学部教授をつとめた。専門は憲法史。著書に吉野作造賞を受賞した『新憲法の誕生』(中公文庫)、『「平和国家」日本の再検討』(岩波書店)『憲法九条はなぜ制定されたか』(岩波ブックレット)がある。
参加申込み方法
こちらのURLをクリック
https://forms.gle/KiuXKwhfp2oYRhTy6
問合せ先
平和学研究所 所長 堀芳枝
y-hori[at]waseda.jp
※お手数ですが、[at]を@におきかえて入力ください