環境経済・経営研究所 有村俊秀所長 (政治経済学術院教授)が、公益財団法人市村清新技術財団主催の第55回市村地球環境学術賞を受賞しました。
実業家である市村清氏(リコー三愛グループ創設者)の昭和38年4月29日紺綬褒章受章を記念して創設された市村賞は、わが国の科学技術の進歩、産業の発展に顕著な成果をあげ、産業分野あるいは学術分野の進展に多大な貢献をされた個人またはグループを表彰するもので、受賞開発テーマは「脱炭素にむけたカーボンプライシングの経済分析:定量的・実証的アプローチ」。2人の共同受賞者はともに環境経済・経営研究所の招聘研究員です。
環境学術賞で功績賞を受賞するのは初、社会科学分野でも第1号ということで非常に高い評価を受けています。
受賞を受けて、有村所長より下記のコメントを頂いています。
「この度の市村地球環境学術賞の受賞を大変嬉しく思います。今回、社会科学分野からの初の受賞であると同時に、同賞初の「功績賞」を頂くことになり、大変光栄に思っています。
アメリカの博士課程にいた頃から、市場を使った環境問題の解決の研究を行ってきました。特に、この15年は気候変動対策のカーボンプライシングを中心テーマとして研究を行ってきました。今回、それが評価されての受賞になりました。政府でもカーボンプライシングが主要政策として挙げられ、今まさに社会に実装されるところです。私自身、研究、審議会等、多様な側面でカーボンプライシングに関わってきたので、感慨もひとしおです。
今回の受賞では早稲田大学に大変感謝しています。重点領域研究機構として始まった環境経済・経営研究所の活動においては大学から支援を受け、共同受賞の松本茂・青山学院大学教授、武田史郎・京都産業大学教授らとの共同研究につながっています。個人的にも次代の中核研究者としての指定を受け、研究活動に注力できました。
最後になりましたが、多くの共同研究者やゼミの学生・院生、そしてサポートしてくれたスタッフ、家族に感謝しています。彼らの協力がなければ今回の受賞はなかったと思います。」
環境経済・経営研究所(RIEEM):http://www.waseda.jp/prj-rieem/