開催報告: オペラ/ 音楽劇研究所「6月研究例会」
6月19日(土)開催報告
※コメント: 海外からも含めて46名の参加者があった。
▼2021年度6月研究例会 第195回オペラ研究会
- 日 時 :2021年6月19日(土)16:30-18:00
- 発 表 者:ブロッソー,シルヴィ(早稲田大学政治経済学部教授)
- 題 目 :パリのオペラ座について―19世紀の首都における都市計画、建築、社会的完成
- 言 語 :日本語
- 司 会 者:大田美佐子
- 開催方式:オンライン開催(ZOOM使用)
- 概 要 :
パリ・オペラ座は19世紀半ばのヨーロッパで折衷的な建築と歴史主義的なスタイルを表現している代表的なモニュメントです。19世紀半ばのヨーロッパで、オペラ座は偉大なものの一つです。ナポレオン三世(1808-1873)の政権下ではパリの都市改造がオスマン知事(1809-1891)により率いられ、オペラ座はその代名詞でもありました。コンペで選ばれた無名の若き建築家、シャルル・ガルニエ(1825-1898)によって設計されています。1861年に着工しますが1870年の普仏戦争と第二帝政(1852年~1870年)の崩壊により建設が中断しますが、それを経て1873年に建設を再度着手します。 1875年についにオペラ座がオープンし、注目を浴びるようになります。第三共和政権下のブルジョア文化の社交場であると同時に現在に至るまでの公的なレセプションの場として利用されます。
新しい都市システムの一環として、オペラ座とその街道の有様、建築過程、当時の社会的役割について考えたいと思います。
・キーワーズ : パリ改造/ オペラ座/ ガルニエ/ 都市計画/ オスマン治世/
報告者プロフィール
ブロッソー,シルヴィ
パリの国立建築大学で建築を勉強し、ソルボンヌ大学、地理学院で都市計画を研究の後に日本の文部省給費留学生として来日。東京工業大学で坂本一成研究室に留学。
現在は早稲田大学政治経済学部教授。歴史学的視野から、また、実際の生活経験を通して、東京に於ける都市と自然との関係を研究している(場所、行動、四季の感知、等)。日本の現代建築も研究している。
Japarchi (日本の建築、都市及び景観に関するフランス語系研究者の学術ネットワーク)研究代表者。https://japarchi.fr/
次回例会開催予定日
開催予定日:2021年7月17(土)
報告者:大崎さやの
司会者:荻野静男
早稲田大学総合研究機構オペラ/音楽劇研究所:
e-mail address : operaken-uketsuke[at]list.waseda.jp ( [at] = @)