早稲田大学インバウンド・ビジネス戦略研究会では、「インバウンドとアウトバウンドの好循環創出に向けた戦略的枠組み」と題して、4回目の研究会を開催いたします。
皆様のご参加をお待ちしております。
インバウンドとアウトバウンドの好循環創出に向けた戦略的枠組み
COVID-19の影響により観光は依然として世界的に停滞している一方、 収束後に戻る可能性の高いインバウンド対応に向けた取組みの重要性が各方面で議論されています。
早稲田大学インバウンド・ビジネス戦略研究会では、経済産業省「 令和元年度内外一体の経済成長戦略構築にかかる国際経済調査事業 」(2020年1月~3月)にて、 地域産業が持続的に収益を確保しながら地域活性化を進める手法として 「インバウンド・アウトバウンド・ループ(Inbound Outbound Loop: IOL)」 というコンセプトを提案し、 国内におけるその実態把握を行いました。
「インバウンド・アウトバウンド・ループ(IOL)」とは、 インバウンドの顧客CRMをもとに、プロモーション(旅マエ)、 日本滞在時における観光商品の提供(旅ナカ)、帰国後のEC販売 および再訪に向けたプロモーション(旅アト)というループを回すというコンセプトで、 既存の観光関連事業者のみならず、非観光関連事業者(製造業等) もステークホルダーととらえるとともに、 旅ナカの観光商品の提供においては、1)経験価値化、2) 地域連携、3)高付加価値化・高価格化、 への取組みを重視・提案している点がキーポイントとなります。 このようなIOLコンセプトに即した取組みとしては、米国ナパ・ バレーが挙げられますが、日本においてIOLコンセプトの実施状況はどうなっているのか。研究会では、その実態把握のため、 全国実態アンケート調査、および先進事例地への訪問調査( 北海道(札幌市、十勝市等)、新潟県(燕三条)、富山県( 南砺市、立山町、岩瀬町)、岡山県(倉敷市)、瀬戸内( 瀬戸内しまなみ海道))を実施し、現状と課題を整理しました。
今、国内2度目の緊急事態宣言が発出され、海外においてもイギリスで3度目のロックダウン、ブラジルでは新たな変異種が確認されるなど、COVID-19は収束の兆しを見せるどころか拡大を続けています。インバウンドの戻る時期も明確に見えない状況ではありますが、上記、IOLコンセプトはCOVID-19の有無にかかわらず、今後の日本におけるインバウンド活用による地域活性化に有用と考えられます。そのため、今回の調査結果を報告させて頂きながら、COVID-19の収束後を見据えて皆様と議論させて頂く場として、2020年度4回目の研究会を開催する運びとなりました。
開催概要
- 日時:2021年2月3日(水)19時00分~20時30分
- 場所:オンライン(Zoom) (現在は終了しております。)
※Zoomリンクはお申込み頂いた方にお送り致します。開催日前日までに連絡がない場合は、以下問合せ先までご連絡下さい。 - プログラム:
(1)趣旨・挨拶:早稲田大学経営管理研究科 池上重輔教授
(2)報告
・インバウンド・アウトバウンド・ループ(IOL)の好循環創出(コンセプト)
・地域事例:研究会メンバーによる報告①北海道(十勝市、札幌市等)
報告者:池上重輔(早稲田大学経営管理研究科 教授 )
②新潟県(燕三条)
報告者:桑原佐知子(早稲田大学アカデミックソリューション 主幹研究員)
③富山県(南砺市、岩瀬市、立山町)
報告者:工藤(原)由佳(早稲田大学グローバル・ストラテジック・リーダシップ研究所 国内招聘研究員)
④岡山県(倉敷市)
報告者:寺﨑 新一郎 (立命館大学経営学部・研究科 准教授)
⑤瀬戸内(瀬戸内しまなみ海道)
報告者:八木京子(東洋大学国際観光学部 専任講師)(3)質疑応答・ディスカッション: 司会 池上重輔 教授
(4)まとめ: 池上重輔 教授 - チラシ:PDF
問い合わせ
早稲田大学インバウンド・ビジネス戦略研究会
(株)早稲田大学アカデミックソリューション
桑原:[email protected]