アジアにおける極めて実践的な産業応用loTの拠点形成
分野:社会
アジアにおける極めて実践的な産業応用loTの拠点形成
分野:社会
loT(Internet of Things)の産業応用(lloT:Industrial lot)は、ドイツに端を発するIndustrie4.0と、米国で活発化しているIndustrial Internetに大別される。
世界の生産工場と言われてきたアジア諸国では、これらに対しどのようなスタンスをとれば良いのであろうか。日本の製造・生産現場では、第一次産業、祭二次産業ともに職人気質が重視され、
現場力の向上という考え方がある。これまでのところ、lloTの適用例はやはりこの現場力向上を意識したものが多い(垂直方向)。
現場力が高いレベルを志向しているのに対し、一方で製品、生産物の概念設計からサプライチェーン・カスタマリレーション・サービス等の管理に至る情報通信技術が生かされるべき領域(水平方向)では、日本は世界に比べ30年遅れていると言われる。日本の今後のlloTを考える上で、垂直、水平方向を如何にバランスよく組み合わせ、欧米の下のレイヤとしてのものづくりではなく、中小企業が活躍できる技術の開発、環境整備、啓蒙普及、人材育成が急務である。このことは多くのアジア諸国にも言えることで、逆にアジア流lloTが成功すれば、製造・生産と巨大市場とが隣り合う形となり、まさに「地産地消」のものづくりが実現できるという魅力がある。
本研究所は、このような背景のもと、アジアを主とする産業界と大学とが協力・連携し、極めて実践的なlloTに関する研究開発を行い、もって産業構造の変革をもたらすための知見を得ることを目的とする。と同時に、lloTによる新たな製造・生産方式を実現するための環境整備、啓蒙整備、人材育成を行い、アジアにおけるlloTを拠点を形成することも目的とする。
吉江 修[よしえ おさむ](理工学術院)
【研究所員】
吉江 修(理工学術院教授)
太田 有(理工学術院教授)
高橋 大輔(理工学術院教授)
中尾 洋一(理工学術院教授)
菱山 玲子(理工学術院教授)
藤村 茂(理工学術院教授)
三宅 丈雄(理工学術院教授)
E-mail:[email protected]