エミール・ゾラと音楽-19紀後半のフランスにおける文学とオペラの関係:野田農
発表要旨
フランス19世紀後半の自然主義を代表する作家エミール・ゾラは、小説家としてのみならず、近年の研究では、オペラ作曲家アルフレッド・ブリュノーとの共同制作に関心が寄せられ、小説家の音楽に関する批評が新たな研究対象として着目されている。一方で、若き日のゾラは、オッフェンバックを第二帝政の退廃性を象徴するものとして仮想敵と見做し、『ナナ』などの小説作品の中では、このオペレッタ作曲家の作品を一種のパロディとして批判的に描いている。本発表では、エミール・ゾラの批評における音楽に関する記述を再検証しつつ、小説家が自らの作品の中でどのような形で音楽芸術を描き出しているか分析を行う。作家の創作遍歴における各時代の様相を概観することを通して、19世紀後半の自然主義文学とオペラや音楽劇との関係について考察する。
開催概要
- 日 時:2026年2月7日(土)16:30-18:00
- 場 所:Zoom配信
- 発表者:野田農(早稲田大学)
- 司会者:落合美聡(早稲田大学総合研究機構 オペラ/音楽劇研究所)
- 言 語:日本語
- 主 催:早稲田大学総合研究機構 オペラ/音楽劇研究所
発表者プロフィール
早稲田大学スポーツ科学学術院教授。1983年より藤井公・利子にモダンダンスを師事、藤井公・利子主宰東京創作舞踊団の活動に参加(~2008年)。専門は1920年代の浅草軽演劇を中心とした近代日本洋舞史。共編著に『浅草オペラ 舞台芸術と娯楽の近代』(2017年、森話社)、共著に『日本人のからだ・再考』(2012年、明和出版)、その他がある。
参加申込み方法/Registration
Zoom事前登録が必要です。参加希望者はできるだけ前日の2月6日(金)までに以下のURLから事前登録をしてください。
URL:https://list-waseda-jp.zoom.us/meeting/register/5mFAFYpGRoGr8i1KfrQflA
※Zoom自動登録制です。主催者側からはズーム招待状をお送りしません。(なお飛び入り参加も可能です。)
※ご出席の際フルネームの表示をお願いします。発言時以外はミュートおよびビデオ・オフにしてください。スクリーンショット撮影、録音、録画等は厳にお控え願います。また司会者の指示にしたがってください。
問合せ先
早稲田大学総合研究機構オペラ/音楽劇研究所:https://prj-opera-mt.w.waseda.jp/
e-mail address: operaken-uketsuke[at]list.waseda.jp ([at] = @)
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