本シンポジウムは、本研究所および北京大学中国古文献研究中心、復旦大学古鐘整理研究所の三機関で年に一度持ち冋りで中国古典学と文献学を主題に共催しているシンポジウムである。今年度は本研究所が開催担当校となり早稲田大学戸山キャンパスを会場として開催した。
今回のテーマは、「中国古典学における漢籍の意義」とし、古典文献学と中国古典学がクロスオーバーする最先端の研究課題を取り上げた会議の構成は、午前に2分科会、午後に3分科会を設けた。第一分科会は古典文献の注釈と校訂、第二分科会は古典文献の編纂、第三分科会は古典文献の海外への伝播、第四分科会は文献学の価値と意義、第五分科会は文学研究における文献学を主な主題とした。
いずれの分科会も20分のディスカッシヨンを設けたが、夕イムオーバーが続出する白熱した議論が重ねられた。また閉会式においては、発表者のみならず会場内の参加者から講評や提言を募った。おおむね最先端のテーマを巡る発表と議論が聞けたこと、各分科会のテーマが明確かつ多様性を持っていた等が評価された。公用語が中国語であり事前予約制であったが、学外からの聴講者も積極的にディスカッシヨンに加わり学術的専門性の高い有意義な交流が行われた。
開催概要
◇日 時/ 2025年8月4日(月)9:30
◇場 所/ 早稲田大学戸山キャンパス 第33号館 第11会議室
※使用言語:中国語