高年次教養教育の試みとその成果
【趣 旨】
1990年代の後半から2000年代に至り、教養教育(liberal education)の復権は世界的な動向となっている。それはこれまで専門教育のみで構成されてきた高等教育システムをもつ社会で、様々な形態で教養教育(liberal education)を導入するところが増加していることに表れている。専門教育主体の高等教育に一般教育・教養教育を世界に先駆けて導入した日本は、1991年の大綱化後、その縮減をみたが、近年新たな萌芽を見ることができる。
それが学部高年次や大学院における教養教育である。これらが、今後の日本の大学教育を構成する要素となり得るのか、また、学生の学習の幅の拡大という目的がどのように達成されているのか、先進的な取り組みを行っている東京大学、大阪大学、岡山大学の事例についてご報告いただくとともに、日本における今後の教養教育のあり方について検討することを本シンポジウムの狙いとする。
【開催概要】
◆タイトル: 高年次教養教育の試みとその成果
◆日 時: 2019年11月25日(月) 13:30-17:30(13:00開場)
◆会 場: 早稲田キャンパス 26号館地下B104
◆参 加: 入場無料 11月20日(水)までにお申し込みください。⇒ https://bit.ly/2oVuDg3◆主 催: 早稲田大学 大学総合研究センター
◆共 催:日本学術振興会 科学研究費基盤研究(B)「大学における教養教育と専門教育の葛藤解決の方策に関する研究:日・欧・米の比較(課題番号19H01645 /研究代表者 吉田文)
【プログラム】
■13:30-13:40 <趣旨説明>
吉田 文 教授(早稲田大学 大学総合研究センター副所長)
■13:40-14:30 「高度教養教育の成果と課題:大阪大学の事例」
小林 傳司(大阪大学)
■14:30-15:20 「専門家のためのリベラルアーツ~後期教養教育の試みと市民性教育」
藤垣 裕子(東京大学)
■15:20-15:30 <休 憩>
■15:30-16:20 「岡山大学における高年次教養教育の実施について」
佐々木 健二(岡山大学)
■16:20-16:30 <休 憩>
■16:30-17:20 <パネルディスカッション>:
■17:20-17:30 <総括・閉会>
司会 姉川恭子(早稲田大学 大学総合研究センター 講師)
【報告者】
小林 傳司(コバヤシ タダシ) 東京大学大学院理学研究科科学史科学基礎論専攻博士課程単位取得満期退学。福岡教育大学助教授、南山大学人文学部教授、大阪大学コミュニケーションデザイン・センター教授、大阪大学理事などを経て、現在大阪大学COデザインセンター教授。専門は、科学哲学、科学技術社会論。 |
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藤垣 裕子(フジガキ ユウコ) 東京大学大学院総合文化研究科広域科学専攻広域システム科学系博士課程修了、博士(学術)。東京大学教養学部助手、科学技術庁科学技術政策研究所などを経て、2010年より東京大学大学院総合文化研究科教授。専門は、科学技術社会論、科学計量学。 |
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佐々木 健二(ササキ ケンジ) 岡山大学大学院薬学研究科修士課程修了、博士(薬学)。岡山大学薬学部教授、同大学教育開発センター副センター長などを経て、現在岡山大学全学教育・学生支援機構副機構長。専門は、有機合成化学、医薬分子設計学。 |
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【お問合せ先】
早稲田大学 大学総合研究センター
Email: [email protected]