本学では、全学的なFDセミナー「Faculty Café」を実施しています。2024年度のテーマは「大学教育の多様性、包摂性」です。12月13日(金)開催の第4回は、愛知東邦大学の武 寛子先生にご登壇いただき、「スウェーデンの大学における教育研究の多様性と包摂性 -すべての学生・教員・職員のためにー」についてご講演いただきます。
スウェーデンの大学における教育研究の多様性と包摂性 -すべての学生・教員・職員のためにー
スウェーデンの大学では、教育研究における多様性と包摂性が目指されています。では、多様性と包摂性のために学生はどのような権利が保障され、どのような教育研究支援が提供されているのでしょうか。
スウェーデンの高等教育法では、大学の運営において、男女の平等を重視すること、出身や経済的、文化的背景によらず大学への進学の機会を促進することを掲げています(第5条)。また、包括的な大学のために、高等教育への参加を積極的に促進し、拡大することを規定しています。ただし、高等教育への参加拡大に関する具体的な数値や目標は定められておらず、この概念に関する全国的な定義も確立されていません。そのため、「参加拡大」とは何か、またどのような場合に目標が達成されたのかを解釈し、説明するのは、個々の高等教育機関に委ねられています。また、大学の多様性と包摂性は、学生だけでなく、教員、職員も対象となっています。スウェーデンにおける大学の多様性と包摂性に関する政策の変遷、大学における取り組み、学生・教員・職員の多様性と包摂性を含めた大学運営について理解を深め、同国の事例から日本の大学における多様性と包摂性を促進するための方策について皆様と一緒に考えたいと思います。
【日時】 2024年12月13日(金)17:00-18:30
【開催】 ZOOMによるオンライン
【対象】 大学教員、大学職員、大学院生
【申込】 お申込みフォーム
【申込期限】2024年12月13日(金)12:00
※当日はZoomのライブ文字起こし機能で、画面上に自動字幕を表示することが可能です(Zoom画面下の字幕ボタンよりご利用ください)。
皆様のご参加をお待ちしております。
当日の流れ
開会挨拶: |
中村 英俊 |
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早稲田大学 大学総合研究センター副所長 政治経済学術院 教授 |
司会: |
井上 史子 |
早稲田大学 大学総合研究センター 教授 |
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講演: |
武 寛子 |
愛知東邦大学 教育学部 子ども発達学科 准教授 |
講師プロフィール
2010年、神戸大学大学院国際協力研究科博士後期課程修了(博士(学術)取得)。愛知教育大学講師、神戸大学大学院国際協力研究科助手、助教、日本学術振興会特別研究員DC、PD、RPD等を経て、2024年4月より現職。2023年8月より、ウプサラ大学教育学部客員研究員として所属。専門は、比較教育学、高等教育学。
【問合せ先】
大学総合研究センター
E-mail:watac[@]list.waseda.jp