
銅メダルを獲得し、声援に応える須崎選手(右)=共同通信
早稲田大学レスリング部出身の須崎優衣選手(2022年スポーツ科学部卒)が8月8日、パリ2024オリンピックのレスリング女子50キロ級3位決定戦に出場し、オクサナ・リバチ選手(ウクライナ)を破って銅メダルを獲得しました。
須崎選手は金メダルを目指しながらも初戦で敗戦。しかしこの試合では強い気持ちで意地を見せ、序盤から本来の強さを発揮しました。第1ピリオドから得点を重ねていき8-0とすると、第2ピリオドもすぐに相手の背後を取って2点を追加し、10-0のテクニカルフォール勝ちで圧倒しました。

ウクライナ選手を果敢に攻める須崎選手(共同通信)
表彰式では悔しさから涙を見せた須崎選手。「1回戦で負けてから苦しい2日間でした。本当に周りの方々が背中を押してくれて立ち直らせてくれました。オリンピックチャンピオンの須崎優衣でなければ価値はないと思っていましたが、負けたにもかかわらずこうして声援を送ってくれて信じてくれて、励ましてくれて支えてくれた人に感謝しています。オリンピックチャンピオンになる姿をもう一度見てもらえるように、これからの4年頑張っていきたいと思います」と語りました。
田中愛治 早稲田大学総長コメント
本学の校友である須崎優衣選手が、パリ・オリンピックのレスリング女子50キロ級において銅メダルを獲得されました。おめでとうございます。
今回のパリオリンピックでは、苦境に立たされながらも、しっかりと心を建て直して、見事に銅メダルを獲得されましたことを、心からお祝いしたいと思います。
須崎選手が、苦境に立たされた時に、あきらめずに跳ね返す強い精神力は、2020東京オリンピックの代表選手選考の過程でも「0.1%のチャンスがあるのなら、あきらめずに努力する」として見事に代表の座を勝ち取った時と同じだと感じました。
改めて、須崎選手の 強靭な精神力と、たゆまぬ努力に心から敬意を表します。同時に、心の底からのお祝いの気持ちをお伝えしたいと思います。
卒業後も本学レスリング道場で練習を重ねる須崎選手は、4年後、8年後のオリンピックでの金メダルを誓っていますね。
引き続き、どんなことがあっても挑戦し続ける姿を見せていただきたいと思います。これからも、応援して参ります。
早稲田大学総長 田中愛治
早稲田大学レスリング部 岡田英雅監督コメント
須崎優衣選手、銅メダル獲得、誠におめでとうございます。
初戦の思わぬ敗戦で、目標としていた2連覇の可能性が消えてしまった後も、しっかりと気持ちを立て直し、3位決定戦では須崎選手らしい素晴らしい戦いぶりを観ることができました。2大会連続でのメダル獲得は、現役部員も含め、我々稲門レスリング関係者の誇りです。
日頃から誰よりも努力し、謙虚で前向きな姿は、誰もが認めるところです。世界で最も人気があり、尊敬される女子レスラーとしての重圧も相当なものだったと思いますが、それらを自信と誇りに変え、今後さらに飛躍されることを期待しています。
この活躍を支えた所属企業、大学関係者、ご家族の皆様に感謝申し上げますとともに、新たな目標の達成に向けて、我々も引き続きサポートしてまいります。
早稲田大学レスリング部監督 岡田英雅

衝撃の1回戦。試合終了間際にポイントを取られ、ぼうぜんとした須崎選手だったが、見事に立て直した(共同通信)
https://youtu.be/xGCgCvXkVZk?si=plJdHlYywdsF1tV8