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卓球・張本智和 五輪連続出場 継続は力なり、強いメンタルで「最低でもメダル」

東京オリンピックに続き、2大会連続でオリンピック代表に決まった卓球の張本智和選手(人間科学部通信教育課程)。東京大会では男子団体で日本の銅メダル獲得に貢献しました。早慶戦応援ツアーを実施するなど、多くの人々とスポーツを繋ぐ活動を行っている学生プロジェクト「VIVASEDA」が、パリオリンピックに向けた抱負などを伺いました。

2024 年1月、卓球全日本選手権男子シングルス決勝で、気迫あるプレーをする張本選手(共同通信)

――卓球の魅力は何ですか

野球やサッカーに比べれば、すごく身近なスポーツではないかもしれませんが、1球1球のサービスを出す前の緊張感があります。野球やサッカーは試合中、常に音楽が鳴っていたり応援が大きかったりするのですが、卓球の試合中はすごく静かです。その緊迫感がまた卓球の魅力だと思います。

――選手としてのご自身の強みは何ですか

技術としては、バックハンドが得意です。攻撃もバックハンドが軸です。また、メンタルはどちらかというと強い方だと思います。勝負所で物怖じせず、もちろん緊張はしますが冷静に判断し、自分を出し切ることができるのではないかと自分では思っています。

――そのメンタルの強さというのは、試合を重ねる中で磨かれたものなのですか

小さい頃からすごくたくさん試合をしてきました。また、負けず嫌いだったので、勝負所でも負けないためには強気で行くしかない、と試合をしていく中で学んできた気がします。

――競技と大学生活はどのように両立していますか

授業は全てオンデマンドです。日曜日が課題の締め切りになっているので、土日に課題をやることが多いです。毎日1つ取り組むというよりは、集中して休日に3つ4つ取り組むタイプなので、休日に集中して授業に取り組むようにしています。

――早稲田大学を進学先として選んだ理由は何ですか

高校の2、3年生ぐらいで大学の進路を考えた時に、卓球選手の松平健太選手という先輩も人間科学部に通われていたので、僕もそこに行ってみたいという気持ちがありました。また、周りにいる選手や様々なスポーツ選手が在籍しているのを知っていたので、僕も卓球をしながらできるだけ勉強をするためには、この学校が一番合っていると思いました。

――勉強と競技を両立するために、早稲田大学で、その中でも人間科学部のeスクールを選ばれたのですね

海外へ毎月試合に行っているので、学校に行って出席するのはとても難しいです。どこにいても授業を受けられるというのは、すごく魅力的だと思います。

2024年1月、卓球全日本選手権男子シングルス決勝で、ポイントを奪ってガッツポーズする張本選手(共同通信)

――印象に残っている大学の授業は何ですか

去年講義で受けた、向後千春教授の「インストラクショナルデザイン」が印象に残っています。コーチになるときに役立つような授業で、教え方や学び方について学びました。「出来ることを繰り返しても成長はしない」ということがとても印象に残っていて、「ちょっと頑張れば出来るというようなギリギリのラインを広げ続けることでコンフォートゾーン(変化がなく、落ち着く場所)を広げていく・少しずつ成長していく」という努力の仕方を学びました。

――座右の銘は何ですか

中学1年生くらいで知った「継続は力なり」という言葉です。卓球も勉強も1年2年ずっと続けるということは簡単ではないと思います。「塵も積もれば山となる」という言葉にも似ていますが、大きいものでなくても小さな努力を続けることは難しくて大変ですが、でも素晴らしいことだと思います。

――パリ五輪の目標を教えてください

今回はシングルス・ミックスダブルス・団体と3種目に出場するので、最低でも1つのメダルは必ず取らなければと思っています。理想は3つ全てのメダルを取ることで、もちろん金メダルが一番の目標ですが、中国がすごく強いので、まずはメダルを取るということ・その先に金メダルがあるということを意識して臨みたいと思います。そのうえで、現状では3つのメダルを現実的な目標としています。

――早大生へのメッセージをお願いします

勉強面では皆さんに敵わないし、勉強を毎日続けるということは本当に大変なことだと思っているので、皆さんのことを尊敬しています。僕は卓球で結果を出して早稲田大学という存在を広めることしか出来ないので、パリオリンピックでしっかりメダルを取って、皆さんと喜べる瞬間を少しでも長く作ることができたらと考えています。ぜひパリオリンピックで応援していただけたら有難いです。

2021年8月、東京オリンピック卓球 男子団体で銅メダルを獲得し、スマートフォンで記念撮影する(左から)張本、水谷隼氏、丹羽孝希選手(共同通信)

◆張本智和(はりもと・ともかず)

早稲田大学人間科学部通信教育課程在学中。智和企画所属。東京オリンピック男子団体銅メダル。シングルス・ミックスダブルス・団体の3種目でパリオリンピック日本代表内定。

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