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早稲田スポーツ125周年記念式典開催 新たな栄光に向け、誓い新たに

記念講演を行う岡田さん

早稲田大学競技スポーツセンターは7月10日、早稲田キャンパス・大隈記念講堂にて、早稲田スポーツの発足125周年を祝う記念式典を行いました。田中愛治総長が式辞を述べ、来賓として稲門体育会の河野洋平会長と慶應義塾の伊藤公平塾長が挨拶されました。サッカー元日本代表監督で、ア式蹴球部出身の岡田武史さん(1980年政治経済学部卒業)が「スポーツの現在と未来」と題して記念講演を行い、参加した400名の部員が一般参加者(来場200名・ネット視聴200名)と共に熱心に耳を傾け、大きな感銘を受けました。司会進行はスケート部フィギュア部門出身の八木沼純子さん(1995年教育学部卒)が務めました。

体育各部の学生や一般客ら大勢が参加した記念式典

現在の早稲田スポーツ44部を統括する「早稲田大学競技スポーツセンター」の起源となる「体育部」が発足したのは1897年になります。早稲田大学はこの年を起点とし、スポーツを好み、運動を奨励した創設者・大隈重信が唱えた「人生125歳説」にちなんで、次の125年を「早稲田スポーツ新世紀」として位置づけ、中長期の視点で様々プロジェクトを推進しております。

左から田中総長、河野会長、伊藤慶應義塾長

記念講演で岡田さんはア式蹴球部に入部する前のサッカーサークルに入っていたころの学生時代のエピソード、選手として現役を退いたときの思い、初めてサッカー日本代表監督となってワールド杯出場をかけた試合に臨んだときの心境、日本がワールド杯ベスト8以上に進むために必要なこと、主体性を持って行動することの大切さ、愛媛県今治市で会社経営者となって日本サッカーを底上げする事業に取り組んでいること、関わっている環境教育など、スポーツ・サッカーを通じて夢や変革を実現することの意義などを、約1時間にわたって語りました。

ア式蹴球部OB・岡田武史氏が語る「スポーツの現在と未来」

写真で振り返る早稲田スポーツ栄光の125年

式典では、早稲田スポーツ栄光の125周年を写真で振り返るスライドショーが放映されました。1887年から2022年までの125年間における主要な出来事や体育各部の功績などが、「早稲田の栄光」「Viva Waseda」「タイムリーマーチ」「ダイナマイトマーチ」「コンバットマーチ」などの応援曲メドレーと共に映し出され、最後は「紺碧の空」で、在学生と2022年春に卒業した若手選手が、「未来のレジェンド」として紹介されました。

学生が企画したクイズ大会

その後、体育各部実行委員会、VIVASEDA、早稲田スポーツ新聞会の合同企画となる「早稲田スポーツクイズ大会」が行われ、体育各部の部員が部の枠を超えて結成したチームや、一般学生によるチーム、田中総長ら大学関係者のチームなど計9チームが参加。早稲田スポーツにまつわる難問ぞろいのクイズでしたが、空手部・合気道部・ボクシング部・少林寺拳法部の部員からなる「チーム素早い動き」が優勝しました。また、早稲田スポーツ新聞会がこの日に合わせて発行した125周年記念誌『44の円陣』が参加者全員に配られました。

最後は応援部による校歌斉唱が3番まで行われると共に、恩藏直人スポーツ振興担当常任理事が閉会の言葉を述べ、125年を超えた「早稲田スポーツ新世紀」の構築に向けて、誓いを新たにしました。

(右から)岡田様、河野会長、田中総長、伊藤慶應義塾長、恩藏常任理事

田中愛治総長式辞 「たくましい知性」を鍛えている体育各部

式辞を述べる田中総長

早稲田大学の前身である東京専門学校は1882年に創設され、1897年に体育部が発足しました。本年はそれから数えて125周年でございます。創立者の大隈重信が仰った「人は摂生すれば125歳まで生きることができる」という「人生125歳説」を重視し、本日は早稲田スポーツの125周年を祝わせていただこうという次第です。

オリンピック、パラリンピック、アマチュア・プロスポーツにおいて、早稲田大学のアスリートが果たしてきた役割はかなり大きいと思っております。1928年、三段跳びの織田幹雄さんは日本人で初めてオリンピックで金メダルを取りました。もちろん早稲田大学の学生としても第一号となります。女子選手ではフィギュアスケートの荒川静香さんが卒業生として初めてトリノオリンピックで金メダルを取り、東京オリンピックでは須﨑優衣選手が女子の在学生として初めて金メダルを取りました。

スポーツというものは答えのないことに挑戦する行為です。私自身も体育局空手部の出身であり、就任以来、学生諸君には「たくましい知性」を鍛えてもらいたいと伝えてきました。たくましい知性とは人類が直面したことのない未知の問題に、自分なりの解決策を考えることです。体育各部の選手たちは、勝負をする度に自分なりの勝つための仮説を立てて、その仮説を知力と体力の限りを尽くして検証しているのだと思います。体育各部の選手はまさに、たくましい知性を鍛えているのであり、私は非常に熱い思いで応援しております。

今後の早稲田スポーツで重要なことを申し上げたいと思います。具体的な取り組みとして、「体育各部44部共通ロゴ」を制定したほか、クラウドファンディングなど体育各部への直接の寄付を可能にしました。そして、より注目度の高い駅伝、ラグビー、野球には約67万人の校友の皆様のご寄付により、特別な重点施策を行いたいとも考えております。今後も早稲田スポーツへのご期待とご支援をお願いし、ご挨拶に代えさせていただきます。

<動画>田中愛治総長挨拶

河野洋平会長挨拶 早稲田スポーツは日本のスポーツ界をリードした

来賓として挨拶する河野・稲門体育会会長

早稲田スポーツを育て、応援をして下さる多くの皆様と一緒に125周年をお祝いできることは私の心からの喜びです。大隈老公はスポーツに大きな関心を持ち、「人間にとってスポーツは不可欠なものだ」と説いて奨励しました。そこから長い歴史を積み重ね、早稲田スポーツは日本のスポーツ界をリードし、様々な貢献をして今日まで来ました。オリンピックでの活躍を見るにつけ、早稲田スポーツはさらに強くなり、多くの期待に応えていかねばならないと思うのです。

稲門体育会会長として大学にお願いをしたいことは、伝統を誇る野球・ラグビー・競走をはじめとする体育各部44部すべてに目を配って頂きたいということと、監督・コーチら指導者に学生の心身を育てる大事な仕事を任せているからには、指導者の意見に耳を傾けて欲しい、さらには練習環境の改善もお願いしたいということです。よきライバル慶応大学との対抗戦、早慶戦もより充実させていきたい。これからも大学と共に力を合わせて、125年を契機に更なる発展を目指しましょう。

<動画>河野洋平稲門体育会会長挨拶

伊藤公平慶應義塾長 理念の高め合いこそが要、互いに次の125年の発展へ

来賓として挨拶する伊藤慶應義塾長

本日は早稲田スポーツ125周年記念式典、誠におめでとうございます。慶應義塾の代表として、心よりお祝いを申し上げたいと思います。早慶は同じ理念を共有する間柄であり、だからこそ永遠のライバルとして相対することができるのだと考えています。田中総長と同じように、私も慶應義塾体育会の庭球部で4年間を過ごしましたが、体育会に必ず話すのが、「祝福された勝者を目指してほしい」ということです。誰からも応援される振る舞い、人格を身に付けてほしいということであります。好敵手早稲田の部員たちの強靭さと人格と、若者らしい清々しさに対抗するためには、慶應義塾も理念を高くするしかありません。この高め合いこそが私たちの要でございます。互いに次の125年の発展へ、さらなる高みを目指していきましょう。

<動画>伊藤公平慶應義塾長挨拶

早稲田スポーツ125周年記念式典 7月10日 大隈記念講堂

早稲田スポーツ「新世紀」へ 125周年記念式典を開催

【2022.07.11早稲田スポーツ】記事、写真 田島璃子

学生企画の司会をするアナウンス研究会の二人

早稲田大学の前身である東京専門学校に体育部(現競技スポーツセンター)が設立されてから125周年。節目を祝い、そして「早稲田スポーツ新世紀」と位置付けたこれからの125年の飛躍を決起するため、『早稲田スポーツ125周年記念式典』が挙行された。早大の創立者・大隈重信が「人は摂生すれば125歳まで生きることができる」と言ったことから、「125」は早大にとっては意味のある数字だ。式典には、現役の体育各部の代表の学生、卒業生、大学関係者など、早稲田スポーツに関わるさまざまな立場の人が参列した。岡田武史氏(昭55政経卒)による基調講演や学生企画のクイズ大会などの演目を通じ、早稲田スポーツへの誇りを「加速」させる1日となった。→続き・コメントを読む

【早稲田スポーツ新聞会】早稲田スポーツ125周年記念誌『44の円陣』発行のお知らせ

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