
桐蔭横浜大戦でシュートを放つ紅林
中学生の時、仲のいい友達に誘われてハンドボール部の仮入部に行ったのが、競技を始めたきっかけだった。その後はハンドボールに打ち込み、全国屈指の強豪校である佼成学園女高に進学。高校3年時には、インターハイ優勝も果たした。そして大学入学後も、その実力を発揮する。1年時から試合に出場し、女子ユース世界選手権にも選出されるなどポストプレイヤーとして頭角を現した。入部当初は、変化に対応できず悩んでいた部分もあった。それでも引っ張ってくれる先輩がいたことで、思い切って楽しくプレーすることができたという。しかし打って変わって、2年生の春リーグは、「不安に押しつぶさそう」な時期が続く。この大会では、チーム事情によりセンタープレイヤーとして出場する機会が多かった。これまでずっとポストでプレーをしていた紅林にとって、初めての経験だった。センタープレイヤーは司令塔とも言われるポジションだ。自分で試行錯誤しながらこなしていたが、勝てない試合もあり、責任を背負うようになった。「頑張っても正解が分からない」。そう漏らした紅林にとって、2年生の春リーグ以上に不安を感じて、苦しかった時期は4年間を通じてなかったという。→続きを読む