早稲田大学は、1973年に高麗大学との学術交流協定を締結し、学生、校友、教職員の交流を活発に行っています。体育各部におきましても野球部、ラグビー蹴球部、スケート部(アイスホッケー部門)、バスケットボール部、ア式蹴球部が毎年、交流戦を開催しています。高麗大学は、財界に多数の人材を輩出する一方、スポーツの名門としても知られており、中日ドラゴンズで投手として活躍した宣銅烈選手、外国籍選手でありながら柏レイソルでキャプテンを務めた洪明甫選手、バンクーバーオリンピックで金メダルを獲得した女子フィギュアスケートのキム・ヨナ選手などが有名です。
今回の交流は、本学が2014年から展開しているWAP(学生アスリートが学業と部活動を両立し、社会性と豊かな人間性を兼ね備えた人格形成を目指す『早稲田アスリートプログラム』)の活動に位置付けられています。
8月24日(水)、本学ア式蹴球部27名は羽田を出発して金浦空港に到着。ただちに高麗大学運動場へ移動し、翌日の試合に備えた練習を行いました。翌25日には、今年で52回目を迎えた定期戦をモクドン主競技場にて開催しました。両校ともに硬さが見えた立ち上がりでしたが、試合は一進一退の展開となり、前半終了間際、高麗大学が一瞬の隙を突き、得点を奪いました。後半は本学が積極的にプレッシャーをかけ、徐々に試合のペースを握り、ゴール前でフリーキックを獲得して相馬選手(スポーツ科学部2年)が直接得点し、同点としました。その後も攻勢を仕掛けて優勢に立ちながらも、相手の堅い守備の前に得点を挙げることは出来ず、1対1の引き分けとなりました。
試合終了後、高麗大学キャンパス内メディア館12階のホールで開催された歓迎レセプションに参加し、グラウンドだけではない交流を深めました。
高麗大学との交流試合は毎年開催され、交互に訪問する形式になっており、来年は本学で開催の予定です。レベルの高い高麗大学との交流試合は、本学部員にとっても競技力向上とともに、国際感覚と広い視野を養う貴重な機会になっています。
新井純平主将(スポーツ科学部4年:大宮南高校出身)コメント
昨年は日韓国交正常化50周年記念事業の一環として日韓4大学サッカー交流大会が開催され、本学は高麗大学と合同チームを構成し、慶応義塾・延世大学合同チームと戦いました。今年は恒例の交流試合として定期戦を開催し、互いに良きライバルとして高め合えました。またレセプションを通じてのコミュニケーションや日本とは違った文化に触れることができ、サッカーだけでなく1人の人間としても大きく成長できました。この素晴らしい経験ができたことに感謝し今後の成長、結果に繋げていきたいと思います。
斉藤康平主務(スポーツ科学部4年:清水東高校出身)コメント
昨年は、連合チームの仲間として日韓4大学サッカー交流大会で一緒に戦いましたが、今年はライバル校として戦いました。文化が異なる中で、その垣根を越え、「サッカーというスポーツ」は1つのボールを追いかけることで交流を深めることのできる素晴らしいスポーツであると再確認しました。今後とも高麗大学と早稲田大学の素晴らしい歴史がより深まっていくことを心より祈念しております。
WAP国際交流プログラム
韓国・高麗大学との定期戦(野球・ラグビー・サッカー・アイスホッケー・バスケットボール)をはじめとした海外の大学・研究所との交流を通して、競技力の向上を図るとともに、学内外の国際交流の場を通じて国際感覚と広い視野を養います。