水泳と早稲田大学での学びに加え、簿記・宅建・スペイン語検定など複数の資格を取得。「文武芸三道」のスイマー、水泳部・松本信歩選手(スポーツ科学部4年)が、競泳女子200メートル個人メドレーでパリオリンピック日本代表に内定しました。早慶戦応援ツアーを実施するなど、多くの人々とスポーツを繋ぐ活動を行っている学生プロジェクト「VIVASEDA」が、オリンピックに向けた抱負などを伺いました。

2024 年3月の競泳五輪代表選考会。女子200m個人メドレーでパリ五輪代表に決まり、ボードを掲げて喜ぶ松本信歩(左)と大橋悠依(共同通信)
――なぜ早稲田大学のスポーツ科学部を選んだのですか
競技を優先しつつ、高いレベルで学業を修めることができるからです。早稲田大学に通っている同じクラブの先輩にも相談し、決めました。
――200m個人メドレーの魅力はどこですか
スプリント力も体力も必要で難しく、だからこそ面白い種目だと思います。4種目泳ぐので、展開がどんどん変わっていく面白さや、悪い部分も良い部分で補える面白さが魅力です。
――競技と学生生活はどのように両立していますか
水泳を優先して大学の授業を組んでいるため、通学時間や空きコマ、練習がお休みの日曜日に勉強しています。メリハリをつけて取り組みたいので、まず締め切りを決めてそこまでに完璧にできるように、隙間時間で勉強をしています。
――様々な資格を取得されていますが、その理由は何ですか
スポーツ以外の分野にも興味があり、スキルを身につけたいと考えたからです。宅地建物取引士の資格は、将来活用できればという期待から取得しました。また、スペイン語検定は、メキシコでの合宿中に英語がうまく通じず、現地の方々とコミュニケーションを取りたいという思いから、自ら勉強しました。
――おもしろい授業はありますか
Tutorial Englishが非常に面白かったです。先生や同じレベルの学生と少人数で会話ができ、細かい修正を受けることができたので、非常に刺激的で楽しい時間でした。
――早稲田大学のお気に入りスポットはありますか
所沢キャンパスの図書館がお気に入りです。1、2年生の時は、空き時間に資格の勉強をするためによく利用していました。広々としたスペースで自分のペースで勉強できるので、とても落ち着いて集中できます。

2024年2月のコナミオープン女子200m個人メドレー決勝で優勝した松本。大学入学後に急成長を遂げた(共同通信)
――パリ五輪への目標をお願いします
パリ五輪への目標は、準決勝で自己ベストを更新して決勝に進出することです!国の代表として、結果と順位にこだわっていきたいと思います。
――早稲田生の皆さんへのメッセージを
応援してもらえることがとても嬉しいです。早稲田大学は規模が大きく、たくさんの人々が応援してくれることが力になります。その応援を自分の力に変えて、しっかりと戦っていきます。

松本選手(中央)と取材にあたったVIVASEDAのメンバー
◆松本信歩(まつもと・しほ)
早稲田大学スポーツ科学部4年。競泳の女子200メートル個人メドレーでパリオリンピック日本代表に内定。簿記2級や宅地建物取引士、スペイン語検定5級などの資格も保有。