
先制点を決めた前田と喜ぶ吉田(左)
吉田麻也「たくさんの応援をありがとうございました」
サッカーW杯カタール大会 2022.12.06
サッカーのワールドカップ(W杯)カタール大会は、激戦となった1次リーグを終え、決勝トーナメントが行われました。日本の決勝トーナメント初戦は12月6日、前回大会準優勝国・クロアチアとの一戦です。1−1で今大会初の延長戦の末にPK戦に突入しましたが、3人が失敗し1−3で敗退となりました。リーグ戦では格上のドイツ、スペインを撃破し、国中を沸かせた日本代表。目標としてきた史上初のベスト8進出とはなりませんでした。ア式蹴球部OBのMF相馬勇紀選手(2019年卒、名古屋グランパスエイト)は出場機会がありませんでしたが、DF吉田麻也選手(2019年卒)は先発からフル出場し、PK戦でもキッカーとなりました。

PKを外してうなだれる吉田
攻め込まれる時間帯が続く中、前半終了間際に待望の先制点を奪った日本。しかし後半10分、クロアチアに1点を返されます。その後は両チームネットを揺らすことなく延長戦へ入るも、勝負は決まらず。今大会初のPK戦へ突入となりました。1本目、2本目を相手GKに阻まれた日本はついに3本目でゴール。続く4本目では吉田選手がキッカーに。左下に打ち込まれたシュートは無念にもGKの胸に収まります。ここでクロアチアの4人目がゴールを決め、1−3。5人目を残してクロアチアの勝利となりました。

敗退が決まり、引き揚げる相馬(左)
またしてもベスト16の壁に阻まれた日本代表。ゲームキャプテンを務めた吉田選手は「結果が最後でなくて悔しい」と言葉を残しました。相馬選手はリーグ2戦目のコスタリカ戦のみの出場となりましたが、今大会がW杯初出場の25歳。昨年の東京五輪でも左サイドのアタッカーとして活躍を見せました。今後、そして4年後再びW杯の舞台に現れる姿に期待がかかります。
吉田麻也選手コメント
「多くの子どもたちがこの試合をみて、サッカーに夢をはせて、ときめいて、また『サッカー選手になりたい』と思う子たちも増えて、その子たちがいずれW杯に出てこの壁を破ってくれることを期待しています。自分もその日本の成長の一端を担えたのならうれしい。これからもそれは続いていくと思うし、どんな形であれ貢献していきたい」
文・宮島真白(学生スタッフ・社会科学部3年)
出場選手・競技結果
▽決勝トーナメント1回戦 日本 1-1 クロアチア=PK戦1―3
DF吉田麻也(2019年人間科学部通信教育課程卒業)先発出場
MF相馬勇紀(2019年スポーツ科学部卒業・ア式蹴球部OB)出場機会なし

PK戦を見守るア式OB・齊藤俊秀コーチ(左から3人目)