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- IASS ランチセミナー「 アメリカ社会科学 もうひとつの起源 第一次大戦後の危機意識と目的創出の言説に注目して 1914-1939 」 (2月9日 吉田耕平氏)
IASS ランチセミナー「 アメリカ社会科学 もうひとつの起源 第一次大戦後の危機意識と目的創出の言説に注目して 1914-1939 」 (2月9日 吉田耕平氏)
Dates
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MON 2026- Posted
- Thu, 22 Jan 2026
テーマ |
「アメリカ社会科学 もうひとつの起源 第一次大戦後の危機意識と目的創出の言説に注目して 1914-1939」 |
講演者 |
吉田耕平氏(早稲田大学・社会科学総合学術院・講師) |
開催日時 |
2026年2月9日(火) 11:30~12:15(JST) |
開催場所 |
オンライン(Zoom) |
参加資格 |
一般 |
参加申込先 |
こちらから事前に参加登録をお願いします。 |
お問合せ先 |
先端社会科学研究所事務局 [email protected] |
要旨 |
本報告は、1920年代以降の米国において発展した現代社会科学の起源を再検討し、その方法意識形成の内在的論理を明らかにするものである。
従来の研究は、第一次大戦後の進歩観の衰退や社会科学研究評議会(SSRC)を中心とする制度化に注目し、1920年代の新たな社会科学観を、社会への介入を目的とした科学主義の試みとして理解してきた。しかし本報告は、C.マンハイムのいう「方法的禁欲主義」に着目し、理解社会学の視点から当時の社会科学者の営みを捉え直す。 本論では、デューイやリップマンといった言論人との比較、およびソローキンやオグバーンらのテキスト分析を通じて、社会科学者たちが、①大戦後に理想と事実の双方が信用を失うという危機に直面しつつ、②科学的方法によって、混乱した社会を描き出し、読者に共通目的の創出を促そうとしたことを示す。 彼らは所与の目的に方法を従属させたのではなく、未規定の目的形成に結びつけるために方法を洗練させたのであり、この過程で目的意識と方法意識が同時的に生成したと言える。この社会科学観は、総力戦の経験と結びついた組織化されたモダニティの一側面であり、また、後の統治技術や生政治・死政治と関連する点で、現代的な重要性を持っているだろう。
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