6月、全日本学生柔道優勝大会女子三人制で早稲田大学柔道部が全国制覇を成し遂げました。創部史上初の優勝を果たした昨年に続き、2連覇という快挙。今大会で勝利の立役者となったのが、優秀選手賞を獲得した渡邊聖未選手です。渡邊選手は寝技を中心とした柔道スタイルで、巴投げや肩車を得意技とする選手です。これまで、平成27年度全日本学生柔道体重別選手権大会(個人)優勝、パリグランドスラム(個人)3位という華々しい実績を残してきました。
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柔道のような階級制の競技では、体重のコントロールが1つの大きな課題となってきます。渡邊選手自身も、試合前の減量に悩まされてきたといいます。「食事について勉強して、自分の競技力向上に生かしたい。」そんな思いから、スポーツ栄養学を専門とする田口ゼミを選んだそうです。田口ゼミでは食事調査や栄養摂取状況の評価を中心に、身体組成の測定法やエネルギー消費量の測定法などを学びます。ゼミ生同士で実際に栄養アセスメントを行ったり、身体を測定し合ったりして実践的にスキルを身につけていきます。ゼミ生は、サークルに所属している人からオリンピックを目指すアスリートまで個性豊かなメンバーがそろっており、お互いに刺激になっています。また、田口先生は女性アスリート特有の問題解決にも取り組んでいらっしゃいます。とても良い環境の中で、仲間たちと楽しく、そして真剣に学びに取り組んでいるそうです。
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2020年東京オリンピックを目指しているという渡邊選手。スポーツ科学部での学びを柔道にも生かそうと、意欲的に栄養学の勉強に取り組んでいました。競技においても、勉強においても非常に努力家。そんな渡邊選手のさらなる活躍が楽しみでなりません。
記事:スポーツ科学部3年 本田 理奈
写真: ◆早稲田スポーツ新聞会提供
※掲載情報は2017年度7月内の取材当時のものです。