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【開催報告】グローバル経済史研究部会(6月9日)/ Global Economic History Seminar on June 9th

【開催報告】グローバル経済史研究部会(6月9日)/ Global Economic History Seminar on June 9th

0609

TUE 2026
Place
早稲田大学早稲田キャンパス3号館4階401教室およびオンライン(Zoom) 
Time
15:05-16:45
Posted
Wed, 10 Jun 2026
講演者

氏名:馬場哲

所属:東京大学早稲田大学

資格:名誉教授

経歴:こちらからご確認ください

開催概要

開催日時: 2026年6月9日(火)15時05分-16時45分
開催方法: 早稲田大学早稲田キャンパス3号館4401教室およびオンライン(Zoom 

講演報告

講演タイトル:社会経済史学の成立―20世紀転換期のドイツ語圏を中心に

講演概要:
社会経済史が独立の学問分野として成立したのは、20世紀転換期のドイツ語圏においてであった。いうまでもなくグスタフ・シュモラーを総帥とするドイツ歴史学派の役割が大きかったが、この学派に属さない歴史家の存在も無視できない。本報告は、1893年に創刊された世界初の社会経済史の雑誌である『社会経済史雑誌(ZSWG)』と後続雑誌『社会経済史四季報(VSWG)』を素材として、この問題を考えることを課題とする。ZSWGを創刊したのは4人の若い社会民主主義的なオーストリアの歴史家であり、創刊号には内外の多様な経済史家が寄稿した。背景には、マルクス・エンゲルスの諸著作の刊行、「経済学方法論争」、オーストリア学派の成立などがあったが、学派や政治的立場から距離を置いた文書史料の綿密な考証にもとづく歴史学的な手続きを基本方針とした。ZSWGはすぐに行き詰まったが、1903年に国家主義的な歴史家であるゲオルク・ベロウを加えてVSWGとして再出発した。雑誌の主導権は次第にベロウに移り、1920年代には弟子のヘルマン・オバンに引き継がれたが、創刊時の基本方針は維持された。