比研共催公開講演会・スタディセミナー
「デジタル化と国際私法:日本とドイツの視点から」
【主 催】早稲田大学知的財産法制研究所(RCLIP)
【共 催】早稲田大学比較法研究所、早稲田大学法学部、ハイデルベルク大学京都オフィス
【日 時】2024年11月7日(木)17:00-18:40
【場 所】早稲田キャンパス 8号館303会議室
【講演者】アントン ・ツィマーマン(ハイデルベルク大学)
参加者:29名(うち学生24名)
アントン・ツィンマーマン博士は、ドイツ・ハイデルベルク大学に所属する国際私法分野の気鋭の若手研究者であり、2023年に開催された比較法研究所主催シンポジウム「初期キャリア研究者の国際フォーラム 『日欧における近時私法の展開』」でも、「Annexations and Territorial Conflicts in Private International Law」と題する報告を行っています。
今回は、「デジタル化と国際私法:日本とドイツの視点から」という統一テーマでワークショップを開催し、特に、デジタル化時代における新しい技術や事業スキームの登場によってもたらされる「匿名性」や「分散性」といった問題を取り上げ、国際私法上の概念である連結点がどのように変容するかについて、ご講演をいただきました。
本学からは、早稲田大学知的財産法制研究所(RCLIP)所長のラーデマッハ・クリストフ教授、鈴木將文教授がそれぞれ司会・座長として参加し、比較法研究所幹事の種村佑介教授がコメンテーターを務めました。種村教授は、日本の国際私法の観点から、ツィンマーマン博士が講演では触れなかった知的財産権侵害における連結点の問題に焦点をあててコメントをしました。その後の質疑応答では、大学院生からツィンマーマン博士に多数の質問が寄せられ、活発な議論が展開されました。
なお、ツィンマーマン博士の講演原稿は日本語に翻訳のうえ、『比較法学』への投稿を予定しています。
早稲田大学知的財産法制研究所(RCLIP)関連記事は こちら
(文:種村佑介・比較法研究所員)