2024年度 第1回比較法研究所スタディセミナー
「国際刑事司法の30年:冷戦後の制度的発展と残された課題」
(報告者:小阪 真也 比較法研究所 助教)
日 時 2024年7月11日(木)
17時00分~18時30分(Zoomによる開催)
主 催 早稲田大学比較法研究所
【概要】
ニュルンベルクおよび極東国際軍事法廷(東京裁判)の活動終了から約50年後となる1993年に旧ユーゴスラヴィア国際刑事法廷(ICTY)が設けられ、2023年で30年目の節目となりました。この間、1998年の国際刑事裁判所に関するローマ規程(ICC規程)の採択や、2000年代のシエラレオネやカンボジアなどに設けられた特別法廷の活動、アルゼンチンをはじめとする国内での「人道に対する罪」などの中核犯罪の刑事訴追、国際刑事法廷の閉廷後の残余メカニズムの形成など、国際刑事司法は1つの国際制度として捉えられ得るほどの目覚ましい発展を遂げています。本報告では現代的な国際刑事司法が制度として形成されていった過程を振り返るとともに、制度違反や非協力への統制の脆弱性、国内での制度実施上の課題など、各国での現地調査を踏まえて論考します。
【比較法研究所スタディセミナーとは?】
比較法研究所では、本学の学生(学部生・大学院生を含む)を主な対象として、外国の法文化に対する理解を広めることを目的とした「比較法研究所スタディセミナー」を開催します。
このセミナーは、比較法研究所の研究成果を学生の皆さんに還元することを目的としており、これまで比較法研究所が開催してきた公開講演会や公開セミナーのように研究者を対象とした専門的なものではなく、外国法に関する知見をわかりやすい内容で学生に伝えるものです(もちろん、教職員や一般の方も参加可能です!)。
具体的には、国外留学・出張など国外活動の体験談も交えた外国法文化の解説等により、国外留学や大学院進学の検討・準備の参考になるような内容について、年2~3回程度の開催を予定しています。皆さんの参加をお待ちしています。
◆参加をご希望の方は、こちらからあらかじめ比較法研究所にお申し込みください。
◆なお、お申し込みは7月10日(水)15時までです。
英語ページはこちら