Global Japanese Studies早稲田大学 文学学術院 国際日本学

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ブリティッシュ・コロンビア大学 2023年度大学院生派遣報告

2023年11月23日(木)および24日(金)の2日間にわたり、早稲田大学大学院文学研究科の博士後期課程に所属する大学院生2名がカナダのブリティッシュ・コロンビア大学(UBC)を訪問し、先方との学術交流を行いました。昨年度も、2023年3月上旬に大学院生)3名が訪問していますので、それにつづく活動です。今回もまた、本学文学学術院訪問准教授のクリスティーナ・ラフィン先生のご尽力により、この交流が実現しました。また、同じく文学学術院訪問准教授のクリスティーナ・イ先生にもご協力をいただき、UBC図書館が所蔵する貴重書の調査、双方の大学院生の研究発表を中心としたワークショップ、さらに大学院生たちが各自の研究テーマを紹介しあう会合などが行われました。これらは、今後のさらなる学術交流の可能性をひらく機会となりました。
初日の11月23日(木)は、午後にUBCへ到着した後、ラフィン先生より広大なUBCキャンパス内の数々の「名所」を案内していただくとともに、夕食時には双方の大学院生の情報交換をおこないました。
二日目の11月24日(金)は、10時よりUBC図書館蔵の写本「吉野記」について、実見調査の機会を得ました。オンライン上の同写本のカラー画像などによって、事前にさまざまな着眼点について調べてきた早稲田側の大学院生が、それぞれの専門・関心に応じた知見を披露するとともに、UBC側の大学院生からの疑問に応答するといったやりとりを重ねました。

次いで、同大学のアジアセンターへ移動し、11時30分頃からワークショップが行われました。具体的には、「吉野記」、そして吉野をめぐる古典文学(特に和歌文学、日記文学、物語文学など)について、早稲田側の大学院生2名、およびUBC側の大学院生1名が研究発表を行い、活発な討論がなされました。
昼食後は、アジアセンターに隣接する新渡戸記念庭園(森歓之助の設計施工による)を見学し、その来歴などについても詳しく解説していただきました。さらに、UBCの複数の図書館内の見学の機会もいただきました。
夕刻以降は、UBC側の大学院生の方々、ラフィン先生、イ先生とともに食事をとったのち、参加した大学院生の全員が、各自の研究テーマについて、スライド資料にもとづいて紹介しあい、それぞれの研究の意義、その研究を志した動機、具体的な展望などをじっくりと語りあう時間がもうけられました。それぞれのもちあわせている研究上の知見、方法意識などを披露しあうことで、相互に刺戟を受けつつ、今後の関係をより一層緊密にしてゆくための貴重な時間であったと思います。

参加した学生の報告書

草野勝さん(博士後期課程)

御手洗 靖大さん(博士後期課程)

スケジュール概要(11月23日-11月24日)

1日目
・ブリティッシュ・コロンビア大学 キャンパスめぐり
・双方の大学院生の情報交換

2日目
・UBC図書館蔵の写本「吉野記」の調査
・ワークショップ(「吉野記」、そして吉野をめぐる研究発表と質疑)
・新渡戸記念庭園の見学
・UBC図書館内の見学
・双方の大学院生の研究紹介

本ワークショップはスーパーグローバル大学創成支援事業の一環として行われました。

UBCとは共同プロジェクトとして、日本古典に関するビデオコンテンツの制作も行っています。詳細は以下のリンクよりご覧ください。

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